ジャック・ホワイトが大学で講義

ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが10月18日、ダブリンのトリニティ・カレッジにサプライズ登場した。

現在、デッド・ウェザーとしてツアー中のジャック。この日彼は、世界で最も古い学生クラブであり、過去には『吸血鬼ドラキュラ』の作者であるブラム・ストーカーや小説家のオスカー・ワイルド、詩人のウィリアム・バトラー・イェーツの父で画家のジョン・バトラー・イェーツらが在籍していたユニヴァーシティ・フィロソフィカル・ソサイエティを相手に講義を行った。

この学生クラブはピート・ドハーティのことも今年2月に講師として迎えている(下記リンク参照)。ジャックは今回彼らから、17世紀から続いている名誉講師の資格を授与された。

ギターを持たずに登壇したジャックはハイレベルな哲学談義を行い、音楽への信念についても熱く語った。通常の質疑応答を想像していた学生たちは、ジャックの哲学に対する洗練された姿勢や、不安や真正性についての理論に驚いた様子を見せていた。

真正性の重要さについて、ジャックはこう話している。「ボブ・ディランやトム・ウェイツが、僕らが思っているほど真正なアーティストかどうかは分からない。たぶん違うと思うよ」

「場合によっては、ブリトニー・スピアーズみたいに自分のやりたいことを自分の一番よく知っているやり方でやっている人が他の誰よりも真正なんじゃないかと思うこともあるんだ」

ジャックはまた、カントリー歌手のロレッタ・リンやボブ・ディランとのコラボについて、そして最近欧米で公開された映画『It Might Get Loud』でのレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとU2のジ・エッジとの共演についての質問にも答えた。

映画での共演について、ジャックは「彼ら2人と一緒にやるというのは全く信じられないような体験だった」と語っている。

また、話が脱線した際には、かつてジャックがデトロイトで室内装飾業者として働いていた頃、ジ・アップホルスタラーズ(室内装飾業者という意味)としてシークレットEPをリリースしていたことを明かした。

このレコードは透明なジャケットに入った透明ビニール盤なのだそうで、仕事で布張りを施した100個ほどの家具にこっそり隠して入れておいたという。

「あのレコードはもう見つからないだろうな、絶対に」と彼は話している。

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
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