12月11日から13日までイギリスのマインヘッドで開催されたオール・トゥモローズ・パーティーズ（ATP）の10周年記念イベント「10 Years Of ATP」で、ヤー・ヤー・ヤーズがデビュー・アルバム『フィーヴァー・トゥ・テル』の全曲演奏を披露した。だが、彼らがステージに現れたのは予定出演時刻を90分以上も過ぎてからだった。

巨大な「パヴィリオン・ステージ」に押し寄せた大観衆からブーイングを浴びながら登場したヤー・ヤー・ヤーズ。遅れたのは「バスの問題」のせいだったそうだ。

「うるさいよ、私たちはここにいるじゃないか！　このマザーファッカーどもが」とカレンOは叫び、“リッチ”の荒々しい演奏に入る。その後バンドは『フィーヴァー・トゥ・テル』の収録曲を中心に75分の切り詰めたセットを展開。演奏中には紙吹雪が舞ったり、カレンOがシャンパン・ボトルを使ってきわどい身振りをしたり、胸の間からバナナを取り出して見せたりする場面もあった。

「ちゃんと酔ってる、ATP？」と途中でカレンOは観客に訊ねる。「私はぐでんぐでんよ。みんなのしてほしいこと何でもしてあげる。私たちはみんなの奴隷なんだから」

J・マスシス＋ザ・フォグ、スティーヴン・マルクマス・アンド・ザ・ジックス、トータス、モデスト・マウス、バトルスなどが出演した今回のイベント。カレンOは10周年を迎えたATPに“マップス”を捧げた。

“ゼロ”で始まったアンコールだったが、カレンOは曲を途中で止め、「こんなのどうでもいいわ。別の曲をやりましょ」と言って“ヘッズ・ウィル・ロール”、“アワ・タイム”、“チーテッド・ハーツ”を演奏してセットを締めくくった。

ヤー・ヤー・ヤーズは来年1月に来日し、東京と大阪でライブを行う。詳細についてはスマッシュのオフィシャル・サイトをご覧ください（下記リンク参照）。

セットリスト
1. Rich
2. Date With The Night
3. Man
4. Tick
5. Black Tongue
6. Pin
7. Cold Light
8. No No No
9. Maps
10. Y Control
11. Modern Romance
12. Poor Song
13. Zero
14. Heads Will Roll
15. Our Time
16. Cheated Hearts

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