ファイナル・ファンタジーことオーウェン・パレットが、今後は本名のオーウェン・パレット名義で作品をリリースしていくと発表した。スクウェア・エニックスとの商標権問題が理由だという。

これまでストリング・アレンジャーとしてアーケイド・ファイアやミーカ、グリズリー・ベア、ザ・ラスト・シャドウ・パペッツらと共作してきたファイナル・ファンタジー。だが日本ではすでにスクウェア・エニックス社がこの名前の商標権を持っていた。

以下はこのたび彼が出した声明の全文。

「親しい人たちへ

僕は2004年にソロでのバイオリン・ライブを始めた。それは基本的にはソロ・プロジェクトだったけれど、僕はファイナル・ファンタジーというバンド名をつけることにした。その体験が――それに楽曲のトーンが――あの日本の素晴らしいRPGを何時間も何時間もプレイした思春期の頃を思い出させたからだった。

でも商標法は正当な理由のために存在するわけだし、僕は自主的にこのバンド名を引き下げようと思う。新年には僕のレコード『ハートランド』が出るけれど、これは僕にとってたくさんの新しい地域でリリースされる最初の作品になる。その中に日本も入っているんだ。そう考えると、ここで自分の音楽とスクウェア・エニックスのゲームをきちんと区別しておくのが自分にとって一番いいことだろうと感じている。

だから、今後はもうファイナル・ファンタジーとしてライブをやることはない。『ハートランド』を含む今後のリリースは僕の本名、オーウェン・パレットとして発表される。過去のリリースもそのうちリパッケージされるかリイシューされることだろう。

スクウェア・エニックスの親切さと支援に、そして君たちみんなの理解に感謝したい。

では！」

来年1月27日にリリースされる『ハートランド』には、アーケイド・ファイアのドラマー、ジェレミー・ギャラが参加している。レコーディングはレイキャビクとプラハで行われ、ミックスはラスティ・サントス（アニマル・コレクティヴ、パンダ・ベア）が手がけた。

『ハートランド』の収録曲は下記の通り。

1. Midnight Directives
2. Keep The Dog Quiet
3. Mount Alpentine
4. Red Sun No 5
5. Lewis Takes Action
6. The Great Elsewhere
7. Oh Heartland, Up Yours!
8. Lewis Takes Off His Shirt
9. Flare Gun
10. E Is For Estranged
11. Tryst With Mephistopheles
12. What Do You Think Will Happen Now?

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