レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがクリスマス週のUKシングル・チャート（12月20日付）で、オーディション番組「Xファクター」の優勝者、ジョー・マケルダリーを破って1位を獲得した。

レイジの1992年のシングル“キリング・イン・ザ・ネーム”は、Facebookを利用したファンたちの熱心なキャンペーン活動によってこの1週間で50万枚を超える売上げ枚数を記録し、ジョー・マケルダリーの“ザ・クライム”（マイリー・サイラスのカバー）に約5万枚の差をつけてチャートのトップに立った（これまでの経緯については下記「関連アーティスト」のRage Against The Machineから過去ニュースの一覧をご覧ください）。

UKチャートを発表しているオフィシャル・チャーツ・カンパニーによれば、“キリング・イン・ザ・ネーム”はダウンロードのみでクリスマス週のナンバー1になったイギリス最初のシングルとなり、1週間の英国史上最高ダウンロード数をマークするという2つの新記録も達成した。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは先週初めから売上げ争いのトップを走っていたが、ジョー・マケルダリーのシングルが水曜日にCDとしてリリースされると（ダウンロード販売は月曜日から始まっていた）、木曜朝の時点で両者の差は9,000枚まで縮まった。だが“キリング・イン・ザ・ネーム”は金曜日から土曜日にかけて20万枚の売上げを記録し、1位の座を確かなものとした。

オフィシャル・チャーツ・カンパニーの最高経営責任者、マーティン・タルボットはこう語っている。「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンには1位おめでとうと言ってあげたいね。この数年を見てきた人なら分かるだろうが、チャートで『Xファクター』の優勝者を破ったことはひとつの達成といえる。この作品に対する人々の支援には本当に驚異的なものがあったね。それは彼らに2つの新記録を与えることにもなった」

「だがジョー・マケルダリーも称賛されるべきだろう。2位になったとはいえ、1週間の売上げでは今年リリースされたシングルの中でも最高の部類に入るものだからね。これが他の年だったら、45万枚も売ればたいがいクリスマスのナンバー1になるだろうさ」

「この1週間でこの2曲は合計95万枚のセールスを記録した。この事実はまったく特筆に価するものだよ」

こうした僅差のチャート・バトルは1998年にも行われていた。その際はスパイス・ガールズの“グッドバイ”とシェフ（アイザック・ヘイズ）の“チョコレート・ソルティー・ボールズ”の一騎打ちとなり、38万枚を売り上げたスパイス・ガールズがわずか5,000枚の差で1位を獲得した。

昨年は「Xファクター」の優勝者アレクサンドラ・バークが“ハレルヤ”（レナード・コーエンのカバー）で576,000枚というクリスマス・シングルとして最高クラスのセールスを記録し、ジェフ・バックリーによる同曲のカバー（この時も「Xファクター」に対抗する購買キャンペーンが行われていた）を抑えて1位になった。

UKシングル・チャートTOP10
1. Rage Against The Machine “Killing In The Name”
2. Joe McElderry “The Climb”
3. Lady Gaga “Bad Romance”
4. Peter Kay's Animated All Star Band “The Official BBC Children In Need Medley”
5. 3OH!3“Starstrukk (feat Katy Perry)”
6. Robbie Williams “You Know Me”
7. Cheryl Cole “3 Words”
8. Rihanna “Russian Roulette”
9. Journey “Don't Stop Believin'”
10. Black Eyed Peas “Meet Me Halfway”

UKアルバム・チャートTOP10
1. Susan Boyle 『I Dreamed A Dream』
2. Michael Buble 『Crazy Love』
3. Black Eyed Peas 『The END』
4. Lady Gaga 『The Fame』
5. JLS 『JLS』
6. Robbie Williams 『Reality Killed The Video Star』
7. Snow Patrol 『Up To Now』
8. Westlife 『Where We Are』
9. Leona Lewis 『Echo』
10. Take That 『The Greatest Day - The Circus Live』

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