ビースティ・ボーイズ、延期の新作は9月にはリリースか?

アダム・ヤウクのガン治療のためリリースが中止になったままのビースティ・ボーイズの『ホット・ソース・コミッティーPt.1』だが、マイクDによれば、アダムの回復がこのまま進めば、来る9月でのリリースも考えられるという。

マイクによれば、術後のアダムの経過は順調だそうで、耳下腺ガンの除去手術を受けた後、治療を続けているという。

ローリング・ストーン誌によれば、アダムは09年7月にガンが発見され、急遽発売が見送られたこの新作についてマイクはワインにたとえてこう説明してみせた。

「今度の新作については今ちょうど熟成させてるところなんだよね。同じようにソングライティングがぶどうの栽培に対応しているわけで、ワイン原液を濾す作業も終えて、今の段階では樽や瓶詰めにしてしばらく寝かせる時期に相当してるんだよ。願わくは、9月になれば、めでたくコルクを抜くことになるっていう」

さらに今回の『ホット・ソース・コミッティーPt.1』のリリース前に、トラックリスティングが変更になる可能性についても触れて、曲順がシャッフルされる可能性もあれば、「16曲はそのまま生き残るかもしれないけど、1曲が削除されるか、別なトラックに差し替えになるかもしれないね」とも説明した。

さらに今回の「熟成期間」についてはこう語る。「おかげで非常によくできたワインから、完全に洗練され、鑑賞に堪えるワインまでへと昇華された可能性がたぶんにあるね。極上のブルゴーニュ・ワインは時間の経過とともによくなっていくだけで、次第にその本当の姿と複雑さが浮かび上がっていくものなんだね。だから、時間がすべてを説明してくれることを祈るしかないんだよ」。

とはいえ、今もバンドのプライオリティはあくまでもアダムの回復にあるとも断っていた。

「アダムに必要なことにあわせて、ぼくたちとしては計画を立てたり変えたりしてるわけだからね」と説明したマイクは、さらに続編といわれている『ホット・ソース・コミッティーPt.2』のリリースもまた控えていることを明らかにしたが、そちらは「まだ当分の間は出すことにはならないと思う」と語った。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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