マイケル・ジャクソンにちなんだ博物館を故郷のインディアナ州ゲイリーに設立しようという計画が進行中だという。マイケルの父親ジョー・ジャクソンとゲイリー市長のルディ・クレイは、この計画のために市が300エイカー(120ヘクタール)の土地を確保したと発表した。ジャクソン・ファミリー博物館とホテル、そしてマイケルにちなんだパフォーマンス・アーツ・センターを設立するプロジェクトが来年には始動することになりそうだとAP通信は報じている。
ジョー・ジャクソンは記者会見で「わたしの家族とマイケルはずっとこういうことをやりたがってきましたから、とても嬉しい日となりました。ようやく地元ゲイリー市に恩返しができるんですからね」と語っている。計画は博物館やパフォーマンス・アーツ・センターとホテル以外にも、ショッピング・センターやレストラン、住宅やゴルフ・コースも備えた一大コンプレックスを築き上げていくものになっていて、年間に75万人もの観光客を呼ぶことができるとクレイ市長も語っている。
しかし、ローリング・ストーン誌によれば、この計画にはすでに暗雲がたちこめているという。というのは実はこの計画はマイケルの遺産の管財側からはなんのOKももらえていないからなのだ。マイケルの名前と著作権に関連するものの使用はすべて管財側からの許可をもらわなければならないのだが、ジョーはマイケルの遺書のなかで、使わせたくない人物として排除されてしまっている。管財側の代理人のハワード・ワイツマンは「マイケルの管財側にはこのジャクソン・ファミリー博物館をインディアナ州ゲイリー市に設立するという計画についてなんの連絡も受けたことがなければ、どのような形でも関わっていません。管財側はこの計画とはまったく関係がありません」と声明を出している。
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