アニマル・コレクティヴのエイヴィ・テアが初ソロ作品をリリース

アニマル・コレクティヴのエイヴィ・テアが初ソロ作品をリリース - アニマル・コレクティヴ 09年作 『メリウェザー・ポスト・パヴィリオン』アニマル・コレクティヴ 09年作 『メリウェザー・ポスト・パヴィリオン』

アニマル・コレクティヴのエイヴィ・テアがソロ・デビューを果たすことになった。そのソロ新作『Down There』は10月26日にアニマル・コレクティヴのレーベル、ポー・トラックスからリリースされることになるが、このソロとアニマル・コレクティヴについてエイヴィがピッチフォークとのインタビューに応えているのでその一部を紹介しよう。

まずはこの作品についてどういうきっかけで取り掛かったのかと訊かれてエイヴィは「うーん、まあ、頭のなかでしばらく練ってたアイディアなんだよね。2年くらい前からかな」と答えている。「メロディをずっといろいろ考えたりするんだよ。時には曲全体の進行をどう動かそうかとか、そういうアイディアだったりするんだけどね。あんまり自分ひとりじゃ曲を書いたりはしないんだけど、でも、アニマル・コレクティヴでやってる時もやっぱり曲の構造について考えてることが多いよ。それはいつもぼくが新しい曲の構造や形を探してたり、とりあえず新しいことをやりたがってるからなんだろうけど」。

「そういう作業を絶え間なくずっと続けていくわけで、ある時点までは単なる暇つぶし的なものでもあるんだよ。今回の新作はどの曲についても、自宅のマンションで書いて、レコーディングもまた自宅で始めた感じかな」

作品としては個人的な経験などが影響しているのかどうかと訊かれてエイヴィはこう答えている。「妹が癌にかかったっていうことがあって、病院で過ごすことが多かったから、その経験がなんかしら身体に残ったっていうことはあるよね。ここ数年のぼくの曲の書き方は特に、っていうか、いつだってそうだったんだけど、自分の人生で起きていることに影響されてきているんだよね。それで、このレコードなんかは、前回のアニマル・コレクティヴとしてのアルバムと比較するとちょっと暗い感じがすると思うんだよね」。

また、ここ数年、アニマル・コレクティヴとして精力的にツアーしてきたのに現在ではいったん小休止状態に入っている理由をこう説明した。「特に負担になったとかそういうことじゃないんだよ。実際、ツアーしたいなあという話はみんなでよくするからね。ぼくたちの場合、どっちかというとメンバー同士でつるんだり、ツアーのスタッフとつるむのがすごく好きなんだよね。でも、基本的にぼくたちは家にいるタイプの人間だから、地に足をつけてこの先どういう方向に行くか考えてすぐに動ける体勢を作っておくためにもツアーから少し離れた方がいいのかなということがあったんだよ」。

次回作についてはかなりこれまでとは違うクリエイティヴなスタイルを考えているのかと訊かれてエイヴィはこう応えている。「今のところ、なんにも計画がないからなんともいえないね。ただ、最近じゃインターネットがあまりにも大きな要素になってきて、なんか変な感じだよね。みんな音を聴いた瞬間にそれを消化しようとしちゃうっていう。だから、今度の『Down There』については事前になにも明らかにしないでただ出しちゃうっていうことがぼくにはすごく重要なことだったんだ。新しい作品をリリースする前に演奏しちゃうのを控えたくなったのもその辺と関係があるんだよね」。
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