すでにクラシックとなった過去５枚の傑作アルバムと、数々の伝説的なライブ・パフォーマンスを通し、ギター・インストゥルメンタルという最小限のフォーマットで独自のロックを表現してきたイギリス・グラスゴーの５人組、モグワイ。約２年半ぶりとなる新アルバム『The Hawk is Howling』が日本先行で９月17日に発売されることが決定した。

1995年の結成以来、約13年間、頑固なまでに独自のスタイルを貫き続け、ここ日本でも圧倒的な人気を誇る彼ら。現在ポスト・ロックと呼ばれるバンドの多くは、彼らの影響なしにはありえなかったと言っても過言ではないほどの存在だ。

バンドにとって６作目となる『The Hawk is Howling』は、『ヤング・チーム』等の初期モグワイ作品に関わっていたアンディ・ミラーによるプロデュースでChem19 Studiosにて今年の２月にレコーディングされた（１曲だけおなじみトニー・ドゥーガンもレコーディングを担当）。その後３月から自らのスタジオCastle of Doom（＝破滅の館）にてガレス・ジョーンズによってミックスされたという。メンバー自ら「最高傑作」と呼ぶ本作は、プレスリリースによれば、前作『Mr. Beast』の野獣ノイズを通過した彼らが、自らが完成させた静寂〜轟音フォーマットを改めて再構築したかのような作品になっているもよう。

なかなかユニークなネーミング・センスの持ち主でもあるモグワイ。今作もオープニング・トラックのタイトル“I’m Jim Morrison, I’m Dead（俺ジム・モリソン、死んでます）”からして彼ら独特のユーモアセンスをみせつけている。トラックリストは下記のとおり。

『The Hawk Is Howling（ザ・ホーク・イズ・ハウリング）』
１．I’m Jim Morisson, I’m dead
２．Batcat (先行シングル)
３．Danphe and The Brain
４．Local Authority
５．The Sun Smells Too Loud
６．Kings Meadow
７．I Love You, I’m Going To Blow Up Your School
８．Scotlands Shame
９．Thank You Space Expert
10. The Precipice

なお、モグワイは今年６月にデビュー・アルバム『Mogwai Young Team』の発売10周年を記念し、リイシュー盤を発表したばかりだ。