ロッド・スチュワートが、シリーズのトータル・セールスが1,700万枚を超える大人気カバー・アルバム・シリーズの最新作『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.5』をいよいよ来週11月3日にリリースする。

ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック・シリーズは、ロッドの長年の夢だったアメリカのスタンダード・ナンバーを歌うカバー集で、02年の第1弾以来、全作品が全米アルバム・チャートのトップ5を記録している大人気シリーズ。これまでに計6枚のアルバムをリリースしているが、前2作はロックとソウルに限定した番外編的な作品であり、いわゆるオリジナルの『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック』への回帰は約5年ぶりとなる。

長年のコラボレーションである、クライヴ・デイヴィスとリチャード・ペリーによるプロデュースが復活し、アルバムのプロデューサー兼ソニー・ミュージック・エンターテイメントのチーフ・クリエイティヴ・オフィサーであるクライヴ・デイヴィスは、完成した今作について「間違いなくシリーズ最高傑作と呼べる作品だろう。このアルバムでは、これまでのソングブック・シリーズに新たな要素を取り入れている。これを聴いたら、きっと踊りださずにはいられないだろう・・・これで世界中のディナー・パーティーはがらりと変わりますよ」と賛辞を贈っている。

そして、このアルバムが、コール・ポーターやジョニー・マーサーといった偉大な作曲家/編曲家たちによって書かれた1920～50年代の名曲を中心に編成された背景について、ロッドは「偶然出会った退役兵の老人に、古き良き時代の音楽を蘇らせてくれ！と言われたことがきっかけとなった」と語っているが、アルバム収録曲の中で唯一時代背景の異なる楽曲があり、それが12曲目に収録されている1960年代の名曲“ムーン・リヴァー”である。

この選曲についてはちょっとしたエピソードがあり、ロッドは海外のインタビューでこう語っている。

「妻がこの曲の大ファンなんだ。だから僕はアルバムに必ず収録したいと言ったけど、当初レーベルは“今作のコンセプトに合わない”という理由で収録を反対した。そこで僕はレーベルにこう言ってやったよ“妊娠したばかりの僕の妻を悲しませたいなら、勝手にしろ！”ってね。結局は彼らが折れて、収録を承諾したんだ。その後、初めて僕の歌う“ムーン・リヴァー”を聴かせた時、彼女は感動で涙が止まらなかったんだよ」

アルバムには、“ムーン・リヴァー”のほか“フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン”や“愚かなり我が心”といった名曲が多数収録され、今までのシリーズに比べややアップ・テンポな仕上がりになっているという。アメリカでは一足早く10月19日にリリースされ、初回出荷25万枚を突破、過去作同様に全米アルバム・チャートの上位ランクインが期待されている。

そしてここ日本では、国内盤の発売に先がけて本日10月25日より、インタビューや最新のライブ映像が収められた特別映像が無料動画サイト「GyaO!」にてストリーミング配信がスタートし、ロッド本人はもちろんのこと、クライヴ・デイヴィスのインタビュー映像、そしてアルバムのフォト・シューティングといった舞台裏まで、なかなか見ることができない貴重映像を集めたコンテンツとなっている。
（→http://gyao.yahoo.co.jp/p/00100/v10026/）国内盤には“ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ”をボーナス・トラックに加えた、全13曲を収録している。

ロッド・スチュワート
カバー・アルバム
『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック Vol.5』
11月3日発売
＜ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル＞
SICP 2906
￥2,520（税込）

＜収録曲＞
1ザット・オールド・ブラック・マジック
2.ビヨンド・ザ・シー
3.あなたはしっかり私のもの
4.縁は異なもの
5.アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー
6.アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリング
7.ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー
8.愚かなり我が心
9.セプテンバー・イン・ザ・レイン
10.フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
11.明るい表通りで
12.ムーン・リヴァー
国内盤ボーナス・トラック
13.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ