ジョン・レノンが殺人犯マーク・チャップマンにサインをしたアルバムが売りに
2010.11.25 12:30
ジョン・レノンが自身を殺害した犯人のマーク・チャップマンに事件の数時間前にサインをしていたアルバムが、53万ポンド(約7200万円)で売りに出されている。
作品はジョンの『ダブル・ファンタジー』で80年12月8日にジョンが自宅を出たところでチャップマンのためにサインをしたもの。その5時間後にジョンが帰宅すると、ジョンはチャップマンに銃撃され、絶命した。
「このアルバムはロックンロールの歴史のなかでも傑出した究極のアイテムです」とサインなどを扱う蒐集品ディーラーのゲイリー・ジメットはニューヨーク・ポスト紙に語っている。「表にはジョン・レノンのサインが入っていて、さらにジャケットや内袋には鑑識の処理で浮かび上がったチャップマンの指紋が着いているんです」。
「これはもともとわたしが入手して1999年に売却したものなんです」とジメットは説明する。「でも、こうやってまた売りに出ることになったわけです。現在のオーナーは身元を明らかにしたくないということで、それも殺人予告を受けてるからなんですよ」。
このサイン入りのアルバムはチャップマンがジョンを殺害したあと、ジョンが住んでいたダコタ・ハウスの管理人が建物の玄関で発見したもの。その後、管理人はこのアルバムを警察に証拠として引き渡していた。
チャップマンは20年以上から終身までの刑に服していて、20年目を過ぎてからは仮釈放の申請を繰り返している。今年も6度目の仮釈放の申請を行い、否決された。
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