ライブ活動を目的に今年再結成したサウンドガーデンだが、ギターのキム・セイルは今回の活動が新作制作まで踏み込んでいくだろうとほのめかしている。
サウンドガーデンは4月に再結成を果たし、8月にはロラパルーザ・フェスでヘッドライナーも務めたが、キムはカナダのCFNY-FM局とのインタビューで、新曲のデモもレコーディングしていることを語った。
「リハーサルのために集まったとしても、俺たちにとってはそこでジャム・セッションを始めて新しいものを書くのはそう珍しいことじゃないんだ」とキムは説明している。「インストゥルメンタルのモチーフとかをいろいろ書いてるし、時には歌詞的なアイディアももちろん出てきてるんだよ。この時点ではなんにも保証できないけど、ただ、全員で集まってなんか新しいものを考えないことの方が俺たちには不可能なんだよ」。
10月にはバンドの足跡をCDとDVDにまとめたコンピレーション『Telephantasm』がリリースされたが、ほかにもB面曲コンピやライブ盤を出していく準備をしているとキムは語る。
「ライブ・アルバム用の音源は揃っていて、ミックスをやってくれる人を探してたんだよ。それとB面曲アルバムもやってみたくて、これでアルバム2枚とか3枚くらいに相当するリリースになると思うよ。これからもライブはやっていくし、カタログを掘り起こしたリリースも考えていくことになるはずなんだ」
ただ、メンバーはそれぞれにバンド外での活動もしているため、バンドがフルタイムでの活動を再開させるまでにはまだ時間がかかるだろうとキムは説明している。「みんな、それぞれにほかにも仕事があるからさ。でも、これが今みんな全員で刺激を受けているものなんだ」。
ボーカルのクリス・コーネルはこれまで3枚のソロをリリースし、07年にはボーカルを務めていたオーディオスレイヴも解散しているが、ネックとなっているのがドラムのマット・キャメロンがパール・ジャム、そしてベースのベン・シェパードがマーク・ラネガンのバンド・メンバーになっているということ。特にパール・ジャムは来年ツアーを予定しているので、しばらくマットは活動に参加できなくなりそうだ。
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