シニード・オコナーの子育てをめぐる「死にたい騒動」

シニード・オコナーの子育てをめぐる「死にたい騒動」 - 2000年作 『生きる力』2000年作 『生きる力』

シニード・オコナーは子育ての悩みから死にたいとツイッターで繰り返し語っていたことから大きな波紋を呼んだが、その後、取材に答え、実際には死ぬつもりはないが、死にたい気持ちになるのは誰にでもあることだし、そのことを言うことは必要なことだと語っている。

シニードは6歳になる息子のシェーンに接する自分が母親失格なのではないかと悩み、そんな絶望感のはけ口としてツイッターで自殺について語ってしまったと説明している。「ツイッターにああいったことを書き込みしたのは、感情的な意味での虫下しをしてたわけで、公に言葉を発しながら思索していたようなものなのね。ああした思いを表現できる場があったということは本当にありがたかったと思う」とシニードは語っている。

ただ、自身が本気で自殺を考えたことはないとシニードは主張する。「たくさんの人が死にたい気持ちになったりするものだし、そういうことを感じることは決して恥ずかしいことじゃないと思う。ツイッターにああいう書き込みをした時、わたしが感じていたこともそういうものだったけど、今はもうそういう気持と折り合いがついているわけ。わたしが死にたくなるような感情を本当に行使するようなことは絶対にないから。自分が感じていることを実際に口にしたり表したりすることは、その感情を追いやるひとつの手立てなのだから」。

息子シェーンはシニードとプロデューサーのドナル・ラニーとの間にできた子で、シニードはシェーンのXボックスを床に叩きつけて粉砕させてしまうような癇癪を起したこともあると認めている。また、シングル・マザーで家庭に父親が不在であることを後ろめたく思う一方で、自分からドナル・ラニーを遠ざけたことも確かなので、そうした板挟み的な心境から死にたくなってしまったとシニードは語っている。

「死にたくなってしまったのは、シェーンの人生に父親像というものが不在だからなのね」とシニードは説明している。「そして、わたしが引き起こしたそんな痛みをわたしが癒すことができなかったからなの。それと父親がいないという嘆きがシェーンのいろいろな行動の原因となっていたことをわたし自身が理解できていなかったから」。

今回の件では社会福祉関係の職員がシニードを直接尋ねる可能性もあるかもしれないとも報じられてもいたが、シニードはむしろそれを歓迎したいくらいだと語っている。その後、シニードは自身のオフィシャル・サイトでツイッターのアカウントを削除したことを発表し、近いうちにまた新しいアカウントを開設するとも明らかにしている。
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