メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒは現在のバンドがかもしている「前向きなヴァイブ」を大切にしてできるだけ速く次のアルバムをリリースしたいと語っている。
メタリカはここ15年は作品の間に長いインターバルを置いてきたが、08年の『デス・マグネティック』に次ぐ新作については早くも今年の春からとりかかるという。
ラーズはデンマークのエクストラ・ブラデット紙にこう語っている。「これまでの俺たちはとてつもない世界ツアーを終えるごとにいつもメタリカについてほとほと嫌気が差していたものなんだけど、でも、今回はなんか違うんだよ」。
ラーズはさらにこう続ける。「というわけで、今度の次回作にとりかかるまでにそう時間はかからないはずなんだ。たぶん3月とか4月くらいにはクリエイティブな作業に取りかかって、それからレコーディングへとなだれ込むんじゃないのかな」。
ラーズによれば、今回これだけ作曲の過程が早く進んでいるのは、バンド内の関係がかなりうまくいっているからだという。「バンドには今、すごく前向きなヴァイブがあるんだよ」とラーズは説明する。「今本当にこれが楽しくてしようがないから、すぐにでも作業に戻りたい感じなんだよね」。
メタリカは04年のドキュメンタリー『メタリカ 真実の瞬間』でも如実に捉えられているように、過去においてはバンド内の険悪な人間関係に長く苛まれてきていた。しかし、ラーズによれば、今はもう状況が違っていて、バンドが抱えてきた問題を乗り越えることができて本当に嬉しいと語っている。
「これまで抱えてきた問題への解決を見出すことができたから、バンド内の諍いでバンドを破滅させなくてもよくなったんだよね」とラーズは語る。「俺たちの友達だったガンズ・アンド・ローゼズはそうなっちゃったんだけどね」。
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