昨年リリースされた最新作『ハイ・ヴァイオレット』が全米3位、全英5位を記録し、各メディアで2010年の年間ベスト・アルバムにランクインしたことも記憶に新しいブルックリン出身の5人組ザ・ナショナル。3月17日には渋谷duo music exchangeでの来日公演を控えている彼らだが、これに合わせてメンバーが主宰するレーベル＜Brassland Records＞が日本に正式上陸。同レーベルが贈る隠れた名作2枚と、ザ・ナショナルのファーストとセカンド・アルバムが日本でリリースされることになった。

＜Brassland Records＞は、アーロンとブライス・デスナー兄弟、そして音楽ジャーナリストとして活動していたアレック・ベミスによって2001年に設立されたレーベル。リリース数はまだそれほど多くないものの、特定のジャンルにとらわれずスキル＆ミュージシャンシップに重きを置いたセレクションを展開している。

クラシック音楽の素養があるブライスの影響もあり、インディ・ロックとクラシック音楽を自由に行き来するような音楽性を持つアーティストが多く、例えばダーティー・プロジェクターズやオーウェン・パレット、ヴァンパイア・ウィークエンドといった折衷テイストを持つアーティストが人気を集めているここ数年のインディ・シーンの流れ、そしてザ・ナショナルの成功と足並みをあわせるように音楽ファンの間でじわじわと注目を集めている。

そして、3月のザ・ナショナルの初来日に合わせ、多彩なカタログの中でも特に秀逸な二枚のアルバムの日本正式リリースが決定。1つは、自転車整備士としても活動
するアローンとブルーマン・グループの楽器制作に携わっていたというアロンの2人による手作り楽器デュオ、ビューク・アンド・ゲイスによるデビュー・アルバム『リポステ』。

もう一枚は、ザ・ナショナルをはじめ、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズやスフィアン・スティーヴンス、ルーファス＆マーサ・ウェインライト兄妹といったアーティストからのラヴ・コールを受けてやまない敏腕ピアニスト、トーマス・バートレットによるプロジェクト、ダヴマンの最新作『ザ・コンフォミスト』。この作品は、ノラ・ジョーンズやベス・オートン等豪華ゲスト陣を迎えて制作され、鍵盤を中心とした繊細でメランコリックなサウンドと、トーマスのウィスパー・ヴォイスが印象的な作品に仕上がっている。

さらにザ・ナショナルのデビュー作『ザ・ナショナル』（2001）、セカンド・アルバム『サッド・ソングス・フォー・ダーティー・ラヴァーズ』（2003）も同時再発。ザ・ナショナル傑作三部作の呼び声も高いサード『アリゲイター』（2005）から最新作『ハイ・ヴァイオレット』でファンになった人は、この機会にファーストとセカンドチェックしてみよう。

また、今回の＜Brassland Records＞の日本上陸を記念して、レーベル・ロスターが一発で分かる豪華なサンプラーを、本日2月16日よりデジタル配信。14曲入りで600円というお買い得なこのサンプラーは、ザ・ナショナルやダヴマン他、オーナーのアレックがセレクトした楽曲が勢ぞろい。iTunes、Listenなどのサイトでダウンロード可能となっている。

Buke and Gass（ビューク・アンド・ゲイス）
アルバム
『Reposte』（リポスト）
3月9日発売
オリジナル品番：HWY024J
流通品番：HSE-50067
￥1,980（税込）
※ライナーノーツ、歌詞対訳付き

Doveman（ダヴマン）
アルバム
『The Conformist』（ザ・コンフォミスト）
3月9日発売
オリジナル品番：HWY023J
流通品番：HSE-50068
￥2,490（税込）
※ボーナストラック、ライナーノーツ、歌詞対訳付き

The National（ザ・ナショナル）
1stアルバム
『The National』（ザ・ナショナル）
3月9日発売
オリジナル品番：HWY001J
流通品番：HSE-50065
￥1,980（税込）
※ライナーノーツ、歌詞対訳付き

The National（ザ・ナショナル）
2ndアルバム
『Sad Songs For Dirty Lovers』（サッド・ソングス・フォー・ダーティー・ラヴァーズ）
3月9日発売
オリジナル品番：HWY003J
流通品番：HSE-50066
￥1,980（税込）
※ライナーノーツ、歌詞対訳付き

VA
サンプラー・アルバム
『Brassland Sampler』
2月16日配信開始
￥600（税込）
iTunes リンク：　
（→http://itunes.apple.com/jp/album/brassland-sampler/id418497269）