マイ・モーニング・ジャケットの「最もライブ感の強い」新作『Cicuital』が完成

マイ・モーニング・ジャケットの「最もライブ感の強い」新作『Cicuital』が完成 - 2008年作 『イーヴィル・アージス』2008年作 『イーヴィル・アージス』

ライブ・バンドやジャム・バンドとして現在最強ともいわれるマイ・モーニング・ジャケットだが、2008年の『イーヴィル・アージス』以来となる6枚目のアルバム『Cicuital』が仕上がったことをローリング・ストーン誌が伝えている。

ボーカルとギターのジム・ジェイムスが「これまで作ってきたアルバムのなかでも最もライブ感の強い作品だ」と語る新作は、スタジオで作りこんだ前作から一転して、バンドの原点を見つめ直したアプローチになっているとか。特にサイロをスタジオ代わりにしてレコーディングされたという初期3枚にならって、今回はバンドの故郷ケンタッキー州ルイヴィルにある教会の体育館を借り切ってレコーディングが行われた。

ただ、内容的には初期に戻ったというよりは、2005年の『Z』で試みられていたさまざなサウンドやスタイルの追求をさらに突き詰めつつ、このバンドの圧倒的なパフォーマンスも同時に前面に打ち出したものになっているという。ギターのカール・ブローメルは今回の音の手応えについて「サウンドのトータル性っていう意味じゃこれまでぼくたちがやってきたものと較べても数歩も先へ進めたんじゃないのかな」と語っている。

ジムも新作の方向性について次のように語っている。「みんなには前作を聴いて経験したものとはまったく正反対のものを感じてほしかったんだよね。だから、今度の作品に関しては確かに目指していたものはあって、もっと血の通った感じでありながらもっと抑制も効いて言いたいこともより簡潔なものにしてみたかったんだよ」。

ただ、新作のなかで最も荒々しい曲となった“Holdin' on to Black Metal”についてジムが初めてバンドにこの曲を持ってきた時の説明を聞くととても簡潔なものを目指していたとは思えないという。というのも、その時のジムの説明が次のようなものだったからだ。「俺たちがキューバかカンボジアのキッズで、ベレー帽を被って路地を歩いているととあるバンドにばったり会って、そこでいきなりすごいシングアロング曲が鳴り出すっていう、そんな曲にしたいんだ」。

新作『Circuital』の具体的なリリース日はまだ発表されていないが、「春のうち」にリリースされるという。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする