ザ・ストロークスのジュリアン・カサブランカスはバンドが行おうとした新作『アングルズ』に続く作品用の作曲セッションを自らうっちゃったことを認めている。
ジュリアンによれば、バンドは『アングルズ』が完成すると同時にまたセッションを始めたがっていたと説明し、それを自分が制止したと語っている。セッションはもともとギターのニック・ヴァレンシが仕切ろうとしていたもので、ジュリアンは自分が待ったをかけた原因にはニックがかつてザ・ストロークス用の楽曲を自分のソロ・レコードに使おうとした経緯も関係していると語った。
「ザ・ストロークスとしてみんなでアレンジした楽曲を集めてニックはソロをやりたがろうとしたことがあったんだけど、それはぼくたちの契約書では許されていないことだったんだよね」とジュリアンはQ誌に語っている。
「ただ、今回ぼくが作曲セッションをやめたがったのはまずは新作を済ませたいからだとニックには言ったんだけど。ソングライティング・セッションをやろうかという予定は確かにあったんだけど、その時点ではまだ新作が仕上がってなかったんだよ。だから、ぼくとしてはまずはその一線を守りたかっただけなんだよね」
偶然、ベースのニコライ・フレイチャーは先頃、その作曲セッションが仕切り直しされたと自身のツイッターで明らかにしたばかりだ。
ジュリアンはさらに現時点でのバンドの人間関係の難しさをこう語っている。
「ぼくには時々ちょっとしんどいんだよね。っていうのも、人ってその隙さえあったら、平気で自分がトップに立つためには後ろから自分のことを刺しかねないんだなってつくづく思うからね。もちろん、これは冗談だけど。でも、この友達ごっこみたいのがぼくにはやりきれないんだよね。インタビューをやったらやったで、みんな、ぼくのことを後ろ指差すんだからね。みんなはなかよしこよしでぼくが全部悪いことになってるんだよ。今度のアルバムだって『Frienememies』(friend とenemyをかけている)と名づけるべきだったと思うくらいだよ」
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