フリー、解散寸前のレッチリを続けさせたものはアンソニーへの愛だったと語る

フリー、解散寸前のレッチリを続けさせたものはアンソニーへの愛だったと語る - 2006年作『ステイディアム・アーケイディアム』2006年作『ステイディアム・アーケイディアム』

8月31日に新作『アイム・ウィズ・ユー』をリリースし、新ギタリスト、ジョシュ・クリングホッファーを迎えた新体制にまつわるドラマが早くも話題を呼んでいるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。ベースのフリーは、前作のツアーが終わった時点で、あまりにも憔悴してしまい、2年ほどバンドから離れて本当にこれを続けるべきなのかどうか考えたくなったと語っている。

原因のひとつは前作『ステイディアム・アーケイディアム』を作っていくプロセスが人間関係的に熾烈を極めたこと、そしてリリース後1年半にわたって続けたツアーはそれ以上に神経をすり減らす作業となって、行程が一通り終わった時、フリーはもう潮時だと思ったとスピナーに語っている。とにかく、いったん止めなければならないと感じて、まずはフリーから「2年間休もう」と言い出して、メンバー全員を説得して回ったとか。でも、それはこのバンドがまだ続けるべきものなのか、自分自身が2年ほど離れて確かめてみたいと思ったからだという。

「いろんなものがもう機能しなくなってて、楽しくもなくなってたんだ。それでもすごいレコードを作ってるとは思ってたし、ライブもすごければ、バンドとしてはものすごくパワーに満ちて力強い存在になっているとは思ってたんだよ。自分たちのやってきたことに自負も感じてたし、ロック界における自分たちのポジションは誇れるものだとも思ってたんだ。いつだって俺たちは全身全霊をこれに捧げてきたと思うけど、それでも俺たち全員がしばらくこのバンドから離れる必要があると感じたんだよ」

結果的にオフに入った後、ジョン・フルシアンテは脱退を決意するに至ったが、フリーに関していうと、音楽理論を大学で初めて学んでみたり、トム・ヨークのアトムズ・フォー・ピースとして活動するなど、さまざまなミュージシャンとの交流を重ねることで、「またやりたくなった」と思えるようになったという。ものすごいアルバムを作ってやろうじゃないかと思い立って「まさにそれをやったんだよ。今回の経験全体が俺にはすごく満足できるんだ。すべてがうまくいったからね」とフリーは語っている。

ただ、バンドを続けていくべきかどうかを判断するにあたって、一番重要だったのは自分とアンソニー・キーディスとの関係そのものだったとフリーは語っている。「やっぱり、休んでいた間の俺にとって一番重要だったことで、やっぱりバンドを続けたいっていう気持ちにさせてくれたものは、特にあいつ(ジョン)がもうバンドに居続けたくないって決心してからというもの、俺があらためてわかったのは、結局、アンソニーは俺の兄弟だってことで、俺はアンソニーをたまらなく愛しているし、このバンドはそもそもアンソニーと俺とがまだガキだった頃に俺たちで始めたってことだったんだよ。俺はそれをまだ続けたかったし、それを手放したくはなかったんだ」。

一方、今回からメンバーとして加わった新ギタリストのジョシュの参加の経緯や手応えについては、まずは全員でジョシュが最適だと結論を下した後でジョシュにお願いしたところ、ジョシュが受けてくれたのだとか。フリーによれば、ジョシュはいきなり自分の存在感をぶちかますタイプではないので、新しい音源についてもいつの間にか自分でもすごく気に入っているところがあってそこがおもしろいと語っている。

「ジョシュはすごく繊細なところがあって、いつの間にか忍び寄ってきているっていうところがあるんだ。やっていくうちに、ジョシュこそが加わってくれるには最高の人物だったとわかってきたんだよ。もちろんジョン・フルシアンテは本当にパワフルなミュージシャンだし、俺たちのバンドに残した足跡はとてつもないものだし、ソングライターとして、プレイヤーとしてこのバンドの本当に重要な部分であまりにも大きなものをもたらしてくれて、ジョンの代わりなるなんてことは誰にもできないことだよ。このバンドに加わってかつてジョンがやったことをできるやつなんて誰もいないよ。でも、ジョシュは加わってみたら、ジョシュのやるべきことをやってくれて、それもまたあまりにも美しくやってくれたんだよね。ジョンがかつてこのバンドにもたらしてくれたものにはすごく感謝しているし、ジョンがその才能をソングライティングやいろんな形を通してこのバンドに注いでくれたおかげで生まれた恩恵に対して俺は感謝しているよ。それと同じように、俺たちと関係を今築きつつあるジョシュに対してもまた、俺は感謝してるんだ」
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