“火の時代”が到来!? クロマニヨンズ、待望の3rdアルバム『FIRE AGE』を聴いた!

“火の時代”が到来!? クロマニヨンズ、待望の3rdアルバム『FIRE AGE』を聴いた! - FIRE AGEFIRE AGE

1stアルバム『ザ・クロマニヨンズ』、2ndアルバム『CAVE PARTY』と、それぞれ1年という息をつかせないタイム・スパンで傑作を次々と生み出してきたクロマニヨンズ。そして、早くも3枚目となるニュー・アルバム『FIRE AGE』が完成した。

全14曲、うちヒロト・ナンバーが7曲でマーシー・ナンバーが7曲という構成はいつもと同じ。既発シングル“エイトビート”“スピードとナイフ”の疾走感をそのまま、アルバム曲はそれをさらに加速させたようなナンバーがとにかく引き立っている。ヒロト曲の“ぼうふら”はその最たるもので、冒頭のゴリゴリしたベース・ラインからミサイルのように打ち込まれるドラムの高速ビート、そしてマーシーのキース・リチャーズよろしくのザックザクとキレまくるリフなどなど、もうどこをどう切ってもクロマニヨンズ節が全開のナンバー。ライブの定番曲になりそうな予感がする。一方でパーカッションのブラックなビートが印象的なマーシー曲“ニャオニャオニャー”では、≪ネコの手を貸しますよ お呼びじゃない? ニャーオ ニャーオ ニャオニャオニャー≫と歌うヒロトの萌えボーカルが微笑ましい。おまけにこの曲、アウトロに本物の猫の声も挟まれるという徹底ぶり。猿じゃなくて猫?という突っ込みはさておき、進化し続けるこのバンドの個性的な一面を垣間見ることができた。王者の椅子に居座り続けることなど決してなく、常にシーンの最前線で走り、闘い、そしてかき回し続けるクロマニヨンズ。3作目にして、ついに彼らに「火の時代」が到来したことを告げる本作は、この恐るべき“類人猿”たちの新たなマスター・ピースとして刻まれるだろう。

なお、ヒロトとマーシーがこの『FIRE AGE』について語ったインタビューは、次号のロッキング・オン・ジャパン10月号(9月20日発売)に掲載される。(ロッキング・オン・ジャパン編集部)
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