いよいよ11月2日にリリースされるメタリカとルー・リードによるコラボレーション・アルバム『LULU』だが、メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒはルーとのコラボレーションを70年代を代表するホラー映画の『エクソシスト』にたとえている。
今回の作品の歌詞的な内容はドイツの劇作家のフランク・ヴェーデキントが運命に翻弄される踊り子について書いた1913年の歌劇『ルル』をベースにしているが、実際のメイキングをザ・ガーディアン紙に説明にするにあたってラーズはむしろ『エクソシスト』を引き合いに出している。
「今度のレコードが絶対的な傑作となったことに気が高まってしようがないんだ。ルーがスタジオに入ってくると、7秒くらいして、俺の首とかもう『エクソシスト』のリンダ・ブレアーみたいに360度回転してたからね。あまりにも衝動の激しい体験となったから、実際に起きたことを冷静に考えてみるにはまだ数年かかるだろうな」
その一方でルーは今回の作品はあまりにも感情的に激しくて、自分でも聴き直しづらかったと語っている。「怒りがあまりにも込められていてぞくぞくするね」とルーは説明している。「俺は今回のようなことを一番ふさわしい人間とやるために長い間待ってきたんだよ。もう今じゃエネルギーをたくさんもらって気合いが入りっぱなしだよ。ただ、この作品は時には感情が激しすぎて、消さなくちゃならないくらいなんだ」。
ただ、メタリカ同様、ルーもこの作品がこれまでの自分のやってきたことの最高到達点だと語っていて、個人的に自分が書いてきたものでも最高だとしている。
「ようやく聴き直せるようになって聴いてみたら、呆気にとられたね」とルーは説明する。「もう今じゃ自分の作品だとも思えないくらいだよ。俺の作品はどんなによくなってもこれを超えることはないと思う。これ以上のことはできないよ。聴いているとね、この作品が抱えているものに俺の気持ちが張り裂けちゃう時があるんだよ」。
現在、『LULU』はアルバムのオフィシャル・サイトで全曲ストリーミング公開されている。
『LULU』の全曲ストリーミングはこちらから→
http://www.loureedmetallica.com/listen-to-lulu.php
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