コールドプレイ、“パラダイス”のビデオの象に入っているのはぜんぶメンバー
2011.11.17 20:16
10月に最新作『マイロ・ザイロト(MX)』をリリースしたコールドプレイ。先日、この最新作から“パラダイス”のビデオが公開されたが、そのビデオに登場する象について、監督をつとめたマット・ホワイトクロスが語ったインタヴューがオフィシャル・サイトにて公開されている。
このビデオは、着ぐるみの象が動物園を抜け出し、長い道のりを経て仲間に会いに行くというストーリー。撮影は、イギリスにいたマットのもとにツアーで南アフリカにいるクリス・マーティンからかかってきた「ビデオの撮影をしたいんだけど、明日の朝に飛行機でこっちに来れる?」という急な電話から始まった。ビデオのアイデアは基本的にすべてクリスが考えて、その内容が記された監督宛のメールは「人生でもらったメールの中で一番長かった」とのこと。象の着ぐるみを着て一輪車に乗るアイデアもそこに記されていて、「僕は担がれてるのかなって思ったから“本気?”って返信したら“本気だよ!”ときたよ」とのこと。
現地で撮影に入ると、クリスは、20年以上ぶりに乗ったという一輪車をすぐに乗りこなしたそう。「一輪車のシーンは全部クリスが乗っているよ。ビデオの中でそれを証明するために、カットごとにクリスが象の頭をとるように僕は考えていたんだけど、クリスはそれに全然気乗りしなかった。なんとか説得して、象の頭をとるシーンを1回だけとれたよ」とのこと。
また、他のシーンでも象を演じたのはすべてクリスで、そのことについて「彼に“全部の着ぐるみのシーンに君が入ってなくても、誰もわからないから大丈夫だよ”と言っても“僕はわかるんだよ!”と言うんだ。だからあの象は全部クリスが実際に入って撮影してるんだ。ロンドンに戻って撮影したよ」と語っている。仲間の象に落ち合うシーンについては「もちろん他の3つの象に入っているのもバンドのメンバーだよ」と語った。
マットは、動物園のシーンの警備員のオーディションをしたがいい人が見つからず、コールドプレイの5人目のメンバーとも言われているマネージャーPhil HarveyとThe High WireのTim Cromptonが演じたというエピソードも語っている。また、抜け出した動物園は実在しており、偶然にも「パラダイス・ワイドライフ・パーク」という名前だっだそう。そして最後のライヴシーンは、会場のファンにはまったくのサプライズで撮影されたという。インタヴューの全文は日本オフィシャル・サイトにて掲載中。ビデオの視聴もこちらから。(→http://emij.jp/coldplay/)
なお、『マイロ・ザイロト(MX)』は全世界32ヵ国で1位を獲得。イギリスのアルバム・チャートでは5作連続の1位、アメリカでは3作連続の1位、そしてイギリス、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、オーストラリアでは初週で各国史上最大のデジタルセールスを記録した。さらに、iTunesの配信が行われている全世界35ヵ国すべてのアルバム・チャートで1位を獲得している。