4月18日に新作『ザ・オッド・フューチャー・テープ Vol.2』をリリースするオッド・フューチャー(OFWGKTA)だが、フランク・オーシャンはジ・イーグルスのドン・ヘンリーから訴訟をちらつかされて脅されていると明らかにしている。
問題となったのはフランクが昨年の春にミックス・テープとしてリリースした『Nostalgia, Ultra』に収録されていた“American Wedding”が“ホテル・カリフォルニア”をネタに使っていたことで、“ホテル・カリフォルニア”のサウンドをバックにフランクがアメリカ人の結婚観を綴っていくこの音源の内容にドンは気分を害したそうだとフランクは自身のブログで明らかにしている。
「ドン・ヘンリーは俺の“ホテル・カリフォルニア”の解釈に明らかに気分を害したようだね。この曲を今後パフォーマンスとして行ったら、俺を訴えると言ってきてるんだ。すごいことだと俺は思うね」
フランクはコーチェラでやったらすごい金額を請求されるのだろうかとブログで問いかけ、さらに「ヘンリー氏への敬意を表す声明」を発表することと、ネットからできる限り音源を削除するのを支援するようにドン側から要求されているとか。「まったく変な話だよな。こいつってとてつもない金持ちなんじゃないの? それがなんでこんなぽっと出を訴えるんだよ? この曲で俺はビタ一文も儲けてなんかいないんだぜ。全部ただで配ったんだから。しかも、動機があるとしたら、オマージュとしてやっただけなのに」とフランクはブログでぼやいている。
先月発表されたBBCの最注目新人リストである、サウンド・オブ2012では2位につけたフランクだが、現在ソロ・アルバムの制作を進めていて、さらにオッド・フューチャーとしての新作『ザ・オッド・フューチャー・テープ Vol.2』にも参加している。
なお、『ザ・オッド・フューチャー・テープ Vol.2』でのほかの参加メンバーはタイラー・ザ・クリエイター、メロウハイプ(ホッジー・ビーツ+レフト・ブレイン)、ジ・インターネット(シド・ザ・キッド+マット・マーシャンズ)、ドモ・ジェネシス、タコ、ジャスパー・ドルフィンと、完全にユニット・メンバーに限られていて、外部のアーティストの参加は一切ない模様だ。また、サモアで目撃情報のあったアール・スウットシャーツも参加していない。
さらにかねてから噂されていた新作でのカニエ・ウェストとのコラボレーションも明らかになっていて、バンドのブログでもホテルのスイート・ルームを貸し切ってカニエとのコレボレーションを進めるタイラーらの姿がアップされている。なお、オッド・フューチャーは3月末から4月にかけてイギリスとアイルランドのツアーに乗り出す。
『Nostalgia, Ultra』を聴くにはこちらから→
http://indy.livemixtapes.com/mixtapes/13461/frank_ocean_nostalgia_ultra.html
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