リンキン・パークのチェスター・ベニントン、前作『ア・サウザンド・サンズ』はイカレ過ぎだったと語る

リンキン・パークのチェスター・ベニントン、前作『ア・サウザンド・サンズ』はイカレ過ぎだったと語る - 2010年作『ア・サウザンド・サンズ』2010年作『ア・サウザンド・サンズ』

今年の夏はヨーロッパのフェスティヴァルを巡る予定のリンキン・パークだが、2010年の『ア・サウザンド・サンズ』について実験性が過剰だったと認めていて、ヴォーカルのチェスター・ベニントンは「イカレ過ぎだった」と語っている。

バンドは現在ロスアンジェルスで5枚目となる新作の仕上げに入っていて、夏のリリースを予定しているが、チェスターは新作ではファンにはより馴染みのある領域に戻るだろうと語っている。

制作中の新作と『ア・サウザンド・サンズ』との比較について訊かれてチェスターはケラング!誌に次のように語っている。「今度の新作ではギターワークやラウドなコーラス、それとよりヘヴィーなエレクトロニック・サウンドをたくさん使ってものすごいウォール・オブ・サウンドをメタルっぽくならないように作ってるんだ。『もう知るか、徹底的にイカれちまえ』っていう意気込みでやった『ア・サウザンド・サンズ』に較べると、みんなにはもっと馴染みやすい音になると思うよ」。

また、チェスターは前2作ではバンドとしても意識的にニュー・メタルの枠から外れようとしていたところがあってそれを試みてきたので、今回はもうそうした音に近くなることには神経質にはなっていないと説明している。

「これまでの2枚のアルバムでは俺たちはいつの間にか閉じ込められてたニュー・メタルっていう枠を壊して抜け出ようと懸命だったんだ。『ハイブリッド・セオリー』と『メテオラ』については容易にそういう括りでまとめやすいんだけど、でも、俺たちにはそれ以上にもっとなにかあるはずだってよくわかってたからね。最初の2枚のメタル・ギター的な質感は大勢の人たちにとって俺たちの音の好きなところになったわけだけど、それ以外で、自分たちの身体のようにしっくりくる境地を今回は見出せたと思うんだ」

さらに歌詞的には政治的なモチーフは避けてよりパーソナルな内容になっているとチェスターは語っている。「今回は人間関係についてたくさん書いてるんだよ。俺たちはもともと政治的なバンドじゃなくて、社会的な意識を持ったバンドなんだよね。だから、俺たちはこれからもっと見てみたいもの、逆に見たくないもの、そういうものをつぶさに見ようとしてるんだよ」。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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