THE NOVEMBERSが、フリーダウンロードサイト「Moiré.0」をオープンした(http://the-novembers.com/Moire.0/)。
ここでは、2011年11月に開催されたTHE NOVEMBERSのワンマンツアー「To Two()melt into holy」での登場SEで使用した楽曲「( )」をフリーダウンロードすることができる。
そしてフロントマンの小林祐介は、ダウンロードしたリスナーから、そのリアクションとしての作品投稿を募集している。これは彼がファッションブランドLAD MUSICIANのコレクションを観に行った際、音楽を含むトータルな演出空間に触発されたことから始まったものだそうで、彼等の音楽が触発する興味・関心を知ることで作品作りの意義を尚一層深めていこうとするものだという。
彼等は「Moiré.0」をスタートするにあたり、共感あるいは尊敬する表現者への参加を要請しており、サイト上では21日(月)から5人のクリエイターの作品が毎日17時に発表されていく予定になっている。ラインナップは以下のとおり。
5/21(月)LADMUSICIAN 黒田 雄一
5/22(火)イラストレーター 鳥羽 史仁
5/23(水)映像クリエイター 丸山太郎
5/24(木)写真家 花代
5/25(金)おおくぼひでたか( tobaccojuice )
小林祐介からは、以下のようなコメントが届いている。
この度、我々THE NOVEMBERSは「( )」という楽曲をフリーダンロードにて発表するにあたり、「Moiré.0」というプロジェクトを始めます。
簡単に説明すると、「( )」をきっかけに、あなたに何かを作っていただく企画です。
我々THE NOVEMBERSは2011年8月に「To (melt into)」「(Two) into holy」という二作品を同時に発表し、同年11月に「To Two ( ) melt into holy」と銘打ったツアーを行いました。そのツアーで、入場曲として使用した楽曲が「( )」です。
「( )」は、僕がファッションブランドLAD MUSICIANのコレクションを観に行った際に、服、モデル、照明や舞台装置、音楽を含めた上での演出された空間に触発され、個人的に制作したものです。(ツアータイトルも含め、発表した二作品の繋がりをイメージしました。)
それ以来、自分が能動的に他人や、物事と関係を持つこと、交わること、あるいはそれをしないことに対しての興味、好奇心を自覚するようになりました。それは、自身による「他者へのリアクション」に対しての興味とも言えますし、他者による「自分へのリアクション」に対しての興味とも言えます。
この「( )」という楽曲をきっかけに、あなたがとるリアクションを僕に見せていただけませんか。
「( )」をダウンロードする/しない
「( )」を聴く/聴かない
触発や感化がある/ない
何かをする/しない
何かを作る/作らない
僕に見せる/見せない
どの場合にしろ、僕は第一にあなたとこういった形で関係していることを嬉しく思っています。あらゆる区分や断絶がある一方で、交わり、干渉していく僕たちは、その度にモワレのようなものを生むのかもしれません。
お互いの意志を知り、目的が一致した際には、何か一緒におもしろいことをしましょう。
小林祐介 (THE NOVEMBERS)