ザ・ストーン・ローゼズ、T・イン・ザ・パークにてエリザベス女王を「魔女」と形容

ザ・ストーン・ローゼズ、T・イン・ザ・パークにてエリザベス女王を「魔女」と形容 - pic by PENNIE SMITHpic by PENNIE SMITH

ザ・ストーン・ローゼズは7月7日にグラスゴーで開催されたT・イン・ザ・パーク・フェスティヴァルに出演し、17年ぶりとなるスコットランドでのライヴを行った。

また、イアン・ブラウン、ジョン・スクアイア、マニ、レニというオリジナル・ラインナップでのライヴとしては1990年のグラスゴー・グリーン公演以来22年ぶりの公演となった。

これまでのライヴのようにザ・シュプリームスの“ストーンド・ラヴ”をイントロとしてバンドは登場し、幕開けには“アイ・ウォナ・ビー・アドアード”を披露。その後、快調に1989年の名曲“マージー・パラダイス”、そして“シュガー・スパン・シスター”へと続いた。

夕闇が深くなって観客が赤いサイリュームを照らし始めると、マニは焦らすように"フールズ・ゴールド"のベースを披露し、観客がリフを歌い出すほどの盛り上がりに。曲の終盤のディストーションとフィードバックを激しくかけたギターのクライマックスではジョンが巧みにザ・ビートルズの"デイ・トリッパー"のリフを聴かせる一幕もみせた。

感動的なものとなった“ディス・イズ・ザ・ワン”のパフォーマンスではイアンがこのライヴの歴史的な意味を指し示すように観客に向かって指差す仕草をしきりに見せ、曲が終わるとイアンとジョンが抱き合ってみせた。また、圧巻だったヒートン・パークでのライヴ同様、"エリザベス・マイ・ディア"の前にイアンは女王への辛辣なコメントとしてエリザベスⅡ世を「魔女」と形容してみせた。

セットの最後は熱狂的な“アイ・アム・ザ・レザレクション”で締め括られた。オーディエンスは大合唱することとなり、時にはバンドの音さえかき消してしまうほどの勢いだった。最後の数小節まで演奏しきってしまうとバンドはステージ中心に集まって、大勢のファンへ一礼し、イアンは去りながら敬礼をしてみせながら、激しいスコットランド訛りで「ネイ・ボーザー(感謝の表明に対して気にすんなよの意)」と言い残していった。

ダンファームリンの30歳になるローリー・マッケイはこの日のライヴについて次のように語った。「ヒートン・パークでも観たけど、こっちの方がよかったね。観客もよかったし、雰囲気もよくて、合唱もよかったし、バンドも今日の方がよかった。本当は仕事だったんだけど、これを観るために抜けてきたんだ。“アイ・アム・ザ・レザレクション”がすごかったな」

ジャージーから来た21歳のトム・ウィルソンは次のように語っている。「自分が生きている間に観られるとは思わなかったよ。ちょっと信じられない内容だったし、とんでもなかった。本当にすごかったよ。ローゼズまでの盛り上がりも最高だったし。ノエル・ギャラガーがひとつ前に出たりしてね。最後に全員で抱き合ったところがみられて嬉しかった。全員が相手ひとりひとりに敬意を払ってるんだよね」

ファイフから来た35歳のジョー・モーガンは解散する前の1995年にアバディーンでバンドを観たとのことで次のように語っている。「T・イン・ザ・パークに来たのも8時になってからで、というのも、ローゼズを観ることだけが目的だったの。バンドがまた一緒にステージに出ている姿を見られただけでも本当に嬉しい。これまで再結成してきたたくさんのバンドのなかでも、ローゼズだけはもう観られないと思ってたから」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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