エレファントカシマシ、宮本浩次は所属事務所アミューズとの約5年間にわたる契約が満了し、以降のマネージメント窓口は株式会社elephants(エレファンツ)になることが発表された。マネージメントやレーベルの移籍はどこでも誰にでもよくあることだが、エレカシ、宮本浩次に関してはやはりしっかりと話を聞いておきたいとインタビューをオファーした。エレカシ、宮本のキャリアにおいて、レーベルやマネジメントの移籍はこれまでも活動に大きく影響してきたからだ。ソロをやって自分が開かれていく感覚があった。それを、より突き進めたくなったのかもしれない
孤高のバンドとして悪戦苦闘してきたEPIC時代、ブレイクを果たしたキャニオン時代、さらなるメジャー路線をひた走ったユニバーサル時代(これは今も継続)、そしてアミューズに移籍したのとほぼ同時期にスタートしたソロ活動──というように、エレファントカシマシと宮本浩次はその時期における立ち位置や環境の中で活動のモードを変化させてきた。あれほどの天才ならばどんな環境であろうが関係ないだろうとつい思ってしまうが、そうではない。大きな才能を抱えながら、その時その時の現実に真正面から向き合って走り続けているのがエレファントカシマシ、宮本浩次なのだ。
短いインタビューではあるが、新しい現実に向かって踏み出す瞬間の宮本の胸中を言葉として残すことができた。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=Yuji Watanabe(Perle Management)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年7月号より抜粋)
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