ロシアのメドヴェージェフ首相がプッシー・ライオットの実刑判決は重すぎるのではないかと語る

ロシアのメドヴェージェフ首相がプッシー・ライオットの実刑判決は重すぎるのではないかと語る

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は反プーチン・ライヴが騒乱罪に問われ、2年の実刑判決を受けたプッシー・ライオットが釈放されるべきだと考えていることを明らかにしている。

『ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によると、メドヴェージェフ首相はプッシー・ライオットのパフォーマンスにはうんざりしたというが、自身が所属する統一ロシア党の会合で「この件でバンドの刑期を長くするのは非生産的だ」と語ったという。

「刑期はあまりにも厳しすぎる。過酷だとさえ言ってもいい。判決をひっくり返したいわけではないが、これまでかかった経過だけでも、愚かさからか、あるいはどういう動機があったにせよ、被告らがやったことを反省させるには充分だったのではないか」

プッシー・ライオットは現プーチン大統領政権への反対デモを2月にパンク・ロック・ライヴとして断行。ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行い、その後騒乱罪で3名のメンバーが逮捕された。その後、3人は宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けた。3人はその後控訴し、10月1日に審理が行われる。

その一方で、プッシー・ライオットの残されたメンバーらはヴィデオ・メッセージを公開していて、メンバーらは大きな建物の壁をロープで下りながらロシアのプーチン大統領の顔写真を焼き払い、その間、次のように語っている。

「わたしたちは歌って、考えて、批判する権利のために闘ってきた。わたしたちの国を変えるためにはなんでもやれる心の準備のできたミュージシャンであるために、またアーティストであるためにこれまで闘ってきた。どのようなリスクがあってもわたしたちはロシアでの音楽的闘争を続ける」

「プッシー・ライオットを始めてどこまでも突き進む。自由への闘争は人の命をもしのぐ大きな戦いだ」

プッシー・ライオットのヴィデオ・メッセージはこちらから→
http://www.nme.com/nme-video/pussy-riot-our-country-is-dominated-by-evil-men/1825285133001


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