元ガンズのスティーヴン・アドラー、新ユニット=アドラー結成の心境を語る

元ガンズのスティーヴン・アドラー、新ユニット=アドラー結成の心境を語る

元ガンズ・アンド・ローゼズの初代ドラマー、スティーヴン・アドラーは新しくソロ・キャリアに乗り出していて、自身の新ユニット、アドラー結成の経緯について明らかにしている。

過去20年にわたってスティーヴンは自宅のリビングにかつてのイギリス・ツアーのポスターを掲げては再結成を心に誓い、自身でもガンズのカヴァー・バンド、アペタイトを率いてきたが、ここにきて新たな一歩を踏み出す決心がついたことを『ローリング・ストーン』誌に語っている。

きっかけとなったのは今年の2月に行われたロックンロール名誉の殿堂入り式典での再結成パフォーマンスだったとスティーヴンは語っている。この時の式典には一時はアクセル・ローズも出席を予定していたため、スティーヴンとアクセルのほか、スラッシュ、ダフ・マッケイガン、そしてイジー・ストラドリンというオリジナル・ラインナップが勢揃いするとも期待されていたが、最終的にはアクセルとイジーが土壇場で出席をキャンセルすことになった。しかし、残されたメンバーとヴォーカルのマイルス・ケネディらを加えて、パフォーマンスが行われ、これで吹っ切れたとスティーヴンは語っている。

「今ではもう通り過ぎて、こう思えるんだよ、『あれの一部になれてよかったな。俺の人生の中でも本当に楽しい時期だったな』ってね。あのバンドにいたことのありがたみを受け入れると同時に、もう憤ってもいないし、再結成を切望しているわけでもないんだ。もう怒ってもいないんだよ。自分の中からわだかまりを吐き出すことができたんだ」

さらに殿堂入り式典でのオリジナル・ラインナップ実現の可能性が揺らぎ始めていた昨年末にかけて、スティーヴンはアペタイトも解散させることになり、メンバーにも自分にももっと意味のあることを今後はやっていきたいと伝えたという。「もう次のステップへと足を踏み出す頃合いだったんだね」とスティーヴンは説明している。

アペタイトの最終ライヴを大晦日に行うと、スティーヴンはすぐさま自身のユニット、アドラーを結成し、新作制作にも乗り出し、ついに新作『Back from the Dead』を11月21日にリリースしている。

アルバムでは"Just Don’t Ask"というトラックでスラッシュも客演しているが、スティーヴンはスラッシュとまた活動ができるようになった心境を次のように語っている。

「スラッシュの人生の一部にまた関われるようになるには、おれ自身がまず自分の生活をあらためなきゃならなかったんだ。スラッシュには俺がしっかり立ち直ったことを誇りに思ってもらえたようだし、またスラッシュと一緒に現在を生きられるようになって本当に嬉しいよ。今回のすべてがまるで夢がかなったようなことのようなんだ」

今後、アドラーは世界各地のツアーに乗り出す予定で、ライヴはガンズのレパートリーも含めつつ、新作の楽曲を軸にしていくとスティーヴンは語っている。さらに殿堂入り式典への出席中止を決めたアクセルについても当初は「クソ野郎」と発言していたスティーヴンだが、もうアクセルへの怒りも消えたと語っていて、「この半年間で俺は成熟したんだよ!」と説明している。

アドラーは、ダフ・マッケイガンズ・ローデッドと共に3月に来日公演を行なうことが発表されている。

アドラーの『Back from the Dead』を聴くにはこちらから→
http://www1.rollingstone.com/hearitnow/player/adler.html

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