ピンク・フロイドのニック・メイソンは、自身が初めてドラム・キットを買ったドラム専門店が廃業に追い込まれるのを救ったとか。
店はロンドンのドラム専門店フッツで、ニックが資金的なテコ入れして営業を続けることが可能になったそうだが、ニックは次のようにITVニュースに語っている。
「フッツが閉店するって聞いて残念に思ってたからね。ぼくの若かった頃の一番楽しい思い出のひとつなんだ。駆け出しのドラマーでデンマン・ストリートにある店に出かけて行って、7ポンド50ペンスで自分にとって最初のドラム・キットを買ったんだから」
フッツは1920年に繁華街ソーホーで開業したが、こうした専門店の重要性をニックは次のように説明している。
「ドラム店いうのはね……いろんな情報が飛び交っている場所なんだよ。なにが起きてるのか噂をまず聞きつけるのはこうしたお店でのことだし、ドラム・レッスンが必要なら、一番いいのはお店に行って助言を求めることなんだよ。こうしたお店を土台にしたドラム・カルチャーというものがあるんだね」
その一方で今後の運営についてニックはこう語っている。「ぼくはあまり首を突っ込まないようにするよ。自分がたいして役に立つとは到底思えないし。日常的に店のカウンターにぼくがいることはまずないだろうね」。
これを機会に店はロンドンのカムデン付近のブルームズベリーに移転するという。