フェニックス、新作『Bankrupt!』はマイケル・ジャクソンの『スリラー』と同じコンソール卓で使ったことが明らかに
2013.02.08 22:00
新作『Bankrupt!』を4月にリリースすることが伝えられているフェニックスだが、新作はマイケル・ジャクソンの1982年の『スリラー』で使われたのと同じコンソール卓を使ってレコーディングされたことが明らかになっている。
卓はハリソン4032という機種で、カリフォルニア州でクリスチャン系音楽スタジオを経営しているクレイトン・ローズという人物から、ギターのロラン・バンコヴィッツが1万7千ドルでネット・オークションのイーベイで落札したと『ザ・ニューヨーカー』誌が伝えている。
バンドとしては卓をわざわざ購入したのは「由緒ある逸品を使って作業に励むという思いつきが気に入ったということもあるし、アルバムとアルバムの間にちょっと変わったことにこだわるのにいいのかもと思った」と説明している。
さらにトーマ・マーズは次のように語っている。
「ぼくにとって最大の謎は、なんで誰も、音楽オタクも、音楽エンジニア、マニアもほしがってなかったのかっていうことなんだ。売り主もちょっと妙な感じでね。すごく高圧的で押しつけがましくてさ、インチキじゃねえかって思ったもん」
落札後、卓はパリへ送られ、この卓を使ってバンドは新作を制作したという。なお、『Bankrupt!』と名付ける前にバンドは『Alternative Thriller』というタイトル案も考えていたとか。
新作『Bankrupt!』は2009年の『ヴォルフガング・アマデウス・フェニックス』以来4年ぶりの作品で、4月のリリースを予定している。バンドは4月に行われるコーチェラ・フェスティヴァルへのヘッドライナー出演を控えていて、7月にはドイツのロック・アム・リング/ロック・イム・パーク・フェスティヴァルへの出演も予定している。
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