プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、今は世界中の国が右傾化していると語る

プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、今は世界中の国が右傾化していると語る

5月8日に新作『モア・ライト』をリリースするプライマル・スクリームだが、ボビー・ギレスピーは昨今のアーティストについて「今のアートには反乱や抵抗の感性を感じない」と苦言を呈している。

プライマルは新作から最初に公開したトラック"2013"で政治的な歌詞を届けているが、他のアーティストが同じように体制を攻撃していないことに失望していると語り、イギリスが「右傾化している」と警鐘を発している。

「今、俺たちは激動の時代を生きているのに、それが耳にする音楽や目にするアートに反映されているようには思えないんだ」とボビーは『トップマン』誌に語っている。

「まるでみんな寝ているのか、麻酔を嗅がされているのか、まったくどうでもいいのかとしか思えないよ。音楽やヴィジュアル・アートだろうと、今現在のアートには反乱や抵抗の感性がまったく感じられないよ」

さらにボビーは次のように続けている。

「俺たちの国はどんどん右傾化しているし、世界中の国もますます右傾化しているように感じるよ。合理性、リベラル、そして愛はどんどん姿を消しているよ。かつてはいつだって愛はたくさんあったように思うんだけど、どうも俺たちはこれから暗愚な時代に突入しているように思えるんだ。それなのに誰もそのことに語ろうともしないし、書こうともしないし、気づこうともしないんだよ」

ボビーは先月もボリス・ジョンソンロンドン市長を「陰険な右翼クソ野郎」呼ばわりするなど保守党批判を行っているが、若い世代のバンドが政府への怒りを表明しないことへの批判も次のように行っている。

「俺たちは極端に偏った時代を今生きているはずなのに、今のロック・ミュージックなんか聴いたって、そんなこと全然わからないよ。今起きていることへの反対表明も、抵抗も、批判も起きないことが不思議でしようがないよ。人々が闘争して勝ち取った権利、労働組合員やアナーキストやアーティストらが戦い取った権利が、極右論者らにまた奪われてるんだよ。こういう連中は合理的にものを考える連中じゃないからね」

最新シングル"It's Alright, It's OK"のヴィデオはこちらから→

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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