ジェイ・Z、NBAのブルックリン・ネッツのオーナー権を放出することに

ジェイ・Z、NBAのブルックリン・ネッツのオーナー権を放出することに

2012年のシーズンからニュージャージーよりニューヨークのブルックリンに移転したNBAプロ・バスケットボール・チームのネッツのオーナーひとりとして知られるジェイ・Zがネッツのオーナー権を手放したことを明らかにしている。

今回、オーナー権を手放した背景には今後、スポーツ選手のマネジメントに乗り出すことを見据えているからで、ジェイ・Zが新しく設立したマネジメント事務所「ロック・ネイション・スポーツ」ではメジャー・リーグ・ベースボールのニューヨーク・ヤンキーズの強打者ロビンソン・カノを第1号契約クライアントとして獲得していると『ローリング・ストーン』誌が伝えている。

ただ、MLBの選手のマネジメントをしながら、同時にNBAのチーム・オーナーであることに特に問題はないのだが、NBAのチーム・オーナーである場合にはNBAの選手のマネジメントを兼務することは禁じられているので、今回ネッツのオーナー権を譲ったのは将来的にNBAの選手をロック・ネイション・スポーツで獲得するためだとジェイ・Zは次のように自身のウェブサイト「ライフ・アンド・タイムス」で明らかにしている。

「俺たちが次に試みるのは今日のトップ・クラスのミュージシャンを代表するブランドをこれまで築き上げたように、プロ・スポーツ選手のブランドを築いていくことになるんだ。ロック・ネイション・スポーツがそのポテンシャルを最大限に発揮するためには俺がブルックリン・ネッツのオーナー権を手放すことが必要だとNBAの規定でも明記されているんだよね」

元々、ニュージャージーを本拠地にしていたネッツは2004年に身売りされてからニューヨークに本拠地を移すという計画が浮上していて、この身売りの際にオーナーのひとりに加わっていたジェイ・Zは、ブルックリンへの移転の広報活動に尽力したと言われている。その後、ネッツはニュージャージー州ニューアークにあるプルデンシャル・センターに2シーズン籍を置いた後、ブルックリンのバークレイズ・センター・アリーナに新本拠地が完成し、昨年ブルックリンへと移籍した。今回、オーナー権を手放すにあたって、権利金が購入時より相当に値下がりし、ジェイ・Zは損を被ることになるが、それは問題ではないとジェイ・Zは次のように語っている。

「この話が投資目的であったことは一度もないんだ。これはネッツとブルックリンのためにやってたことなんだよ。オーナーとしての俺の仕事はもう終わったけど、ファンとしての務めはこれから始まるんだ」
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