10月29日に新作をリリースすると先頃明らかにしたアーケイド・ファイアだが、今回の新作でプロデューサーを務めている元LCDサウンド・システムのジェームス・マーフィーはこのリリース日をまったく知らなかったと語っている。
先週末にマンチェスター・インターナショナル・フェスティヴァルにアップルの新しいソフトのプレゼンターとして出演したジェームスだが、今回のリリースのニュースについては次のように語っている。
「そんな発表をしたことさえぼくは知らなかったよ。レコードを作ってる時って実は周囲で起きてることとかまったくわかってなかったりしてるんだよ。だから、作品が実際に出ても、『アーケイド・ファイアのレコードちゃんと出たんだ、よかった』くらいの感じなんだよね。バンドとはもうしばらく一緒にやってきてるから、なんかもう食べてるものとか、いつも吸ってる空気みたいな感じなんだよ。自分のレコードでもそういうことはよくあるよ。今回の新作はもう公式には作業は終わってるし、バンドとやりとりしてるものがあるとしたら、ミックスの音源を回し合ってるだけの話だよ」
ジェームスはレコーディングとプロデュース作業はモントリオールとニューヨークできっちり分けて行われたと語っていて、大所帯となるバンドとの作業は「思っていたよりずっとうまくいった」とも語っている。
「プロデュースはいつでも大変な作業だし、付き合いやすいのは誰で、難しいのは誰かなんてその場になるまでわからないもんだからね。だから、どうなるのかよくわからないと思ったんだよ。特にメンバーが多いからね。ただね、どいつもこいつもスーパー・タレントなのにほんとにぼくみたいな意見番のおやじなんか必要なのかよとは思ったよね。でも、やってみたらすごくうまくいって、誰もがみんなお互いのことを敬意をもって接することになったんだよ」
なお、作品の内容については2010年の『ザ・サバーブス』のようなコンセプト・アルバムといえるかどうかはわからないとジェームスは語っている。
「そもそもぼくのこの作品との関わり方は、作品全体について言葉を介さないものだったからね。誰かが『この曲ではこれこれこういうことを狙っている』とか、そういうことを話し出さない限り楽曲の素性について話し合うことはなかったんだよ。ぼくが首を突っ込んだのはそこまでかな。なにもオペラを指揮するわけじゃないからね。あるいはロック・オペラ、この場合はロペラか、そんなものを指揮してたわけじゃないからさ」
