U2、ボノがパヴァロッティに追悼の意

U2のボノが、バンドの公式サイトにパヴァロッティに対する追悼メッセージを掲載した。

プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスと共に「世界3大テノール」として知られるオペラ歌手、ルチアーノ・パヴァロッティは、9月6日に腎不全のため享年71歳で亡くなった。パヴァロッティとU2は、ボスニアの人々に捧げた“ミス・サラエボ”(1995年に発売されたパッセンジャーズ名義の『オリジナル・サウンドトラックス 1』『ザ・ベスト・オブU2 1990-2000』などに収録)で共演している。9月6日付でU2の公式サイトに掲載されたメッセージで、ボノは「彼は、すごく面白い人だったよ。よくお世辞も言っていた。僕たちは彼のことをパブロバ(The Pavlova)ってニック・ネームで呼んでいたんだ」と共演当時のことを回想。「オペラを歌える人は大勢いる。でもルチアーノ・パバロッティは、彼自身がオペラだった。彼のようにメロディや歌詞の世界に生きていた人間は他にはいない」と、パヴァロッティを称えている。共演後も親交を深め、パヴァロッティが自分のコンサートにU2を出演させたいと考え「予告なしに撮影隊を引き連れてダブリンに来たこともあった」そうだ。亡くなる1週間前にもパヴァロッティと会話を交わしたというボノ。その時の声は「どんなロックバンドが出す音もささやき声に聞こえるほど、大きかった。溢れんばかりの愛情を伝えていた」という。

また、U2関連のニュースとしてU2が『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』(2000年)や“ヴァーティゴ”などのレコーディングを行うなど、1994年以来愛用してきたダブリンのスタジオの取り壊しが決定したという。取り壊されるのは、ダブリンのドッグランズのハノーヴァ埠頭にあるハノーヴァ・クウェイ・スタジオ。波止場地域の再開発の一環として、決定したこの取り壊しについてギタリストのエッジは「高層ビルに生まれ変わるそうだ。俺たちはその最上階の部屋にスタジオを作るってわけだ。すごく悲しいよ。俺にとってあのスタジオは、自分の家のように感じていた場所なんだ」と、スタジオに対する思い入れを『The Sun』誌に述べたという。またエッジは同誌にニュー・アルバムについてのコメントも残している。それによれば、現在U2はモロッコで新曲の制作に入ってはいるものの「ニュー・アルバムのスケジュールは何も決めていない」のだそう。
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