エルトン・ジョンのロシア公演にロシアの保守系宗教団体が猛反発

エルトン・ジョンのロシア公演にロシアの保守系宗教団体が猛反発

12月にロシア公演を控えているエルトン・ジョンは、ロシアのイスラム系指導者から悪魔の化身呼ばわりされていて、ライヴをボイコットするように呼び掛けられているという。

問題のイスラム系指導者、サイドジャグファル・ルトフリンはエルトンによる同性愛の宣伝がロシアに退廃をもたらすと説いているそうで、ルトフリンはエルトンが公演を予定しているタタールスタン共和国のカザンで活動している導師なのだという。ルトフリンは「Kazan’s Thousandth Anniversary of Islam Mosque」のウェブサイトで、エルトンを「男児趣味という形をとった悪魔の化身」と形容していて、エルトンの不埒な行為を肯定したら神の報復として破壊の雨を受けかねないと警告している。

さらにロシアのメディアでは「世界的に有名な同性愛者で公に男性と挙式も行ったエルトン・ジョンがそそのかしているのはまさに男色である」というルトフリンの発言が広く伝えられていて、ルトフリンは12月8日のエルトンのカザン公演に人々は足を運んではならないと訴えている。

その一方でエルトンはロシア・ツアーで同性愛者の権利を擁護していくと明らかにしていて、場合によっては先頃ロシアで成立した同性愛禁止法により児童への同性愛感化の罪で15日の禁固刑と罰金5千ルーブル(約14,550円)に処されかねないという。

また、先週にはキリスト教団体である正教会兄弟連合もエルトンの公演禁止を叫んでいて、「このエルトン・ジョンというゲイ野郎が来たるモスクワ公演でゲイやその他諸々の変態どもへの支持を表明するというのは全ロシア市民への侮辱である」という声明を発表している。

さらに、ウラル父兄委員会という保守系団体もエルトンのカザン公演を禁止するようにプーチン大統領に請願を出しているという。
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