プッシー・ライオットのナージャとマーシャ、一方的な脱退宣言に反論

プッシー・ライオットのナージャとマーシャ、一方的な脱退宣言に反論

プッシー・ライオットからの声明でもはやメンバーではないと先頃宣言されたプッシー・ライオットのナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワとマリア(マーシャ)・アリョーヒナの二人がこの宣言への返答を明らかにしている。

ナージャとマーシャはプーチン大統領への抗議ライヴを行い、一昨年から騒乱罪により投獄されていたが、昨年末にソチ五輪恩赦により釈放されている。しかし、釈放後の二人が「結果として二人への不当な刑罰の原因ともなった、フェミニズム、分離主義的抵抗、権威主義と個人崇拝との闘争などといった」プッシー・ライオットの本来の活動を忘れていること、さらにこうした活動と二人が現在掲げているロシアの受刑者人権の保護活動とが相容れないことを理由に、プッシー・ライオットのサイトで二人がもはやグループに属さないことが宣言されていた。

しかし、この書簡の趣旨そのものが「プッシー・ライオットのイデオロギーにそぐわない」ものだとナージャは『ザ・ニューヨーク・タイムス』紙に語っている。

「プッシー・ライオットとは誰のことでもありえるのだし、誰もプッシー・ライオットから排除されることはできないのです。プッシー・ライオットは大きくなることしかありえないのです」

また、ナージャはマーシャとともにエカチェリーナ(カーチャ)・サムツェヴィッチなど一緒に抗議ライヴを行ったメンバーとも連絡を取っていると明かしていて、サイトに公開された書簡が誰によって書かれたのかはわからないとしている。さらに、ナージャは「わたしたちが望んでいるのは、わたしたちと同じように、有名だというマイクを持っている人たちにも立ち上がってほしいということなんです」とも語っている。

なお、『ニューヨーク・タイムス』紙の記事ではザ・ルーツのクエストラヴのコメントも紹介されていて、クエストラヴは「二人には会いたくもなかったくらいなんだよ。会っちゃうと神秘性が薄れちゃうからね」と語り、二人への脱退宣言については次のようにコメントしている。

「かつてはヒップホップも反逆者を代弁するもので、人々へのニュースを伝えるものになってたんだ。そんなヒップホップさえ堕落したというんだから、なんだって堕落しうるものなんだよ」
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