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デビューから2年4ヶ月で東京ドーム・京セラドーム大阪公演を実現させて、その中身も人間力と歌唱・パフォーマンス力で描き切った、常識をひっくり返し続けるBE:FIRST。その公演の最後、次は海外へと狙いを広げることの宣言代わりに歌われたのが“Masterplan”だ。“Set Sail”の作詞にはSHUNTO、RYUHEIが、“Glorious”の作詞にはLEO、作曲にはMANATO、JUNONが参加。さらに今作より各メンバーのソロ曲企画「One Of The BE:ST」が始動し、その第1弾となるJUNONが作詞・作曲にも参加した“Nova Flame”も収録。《冷めた態度》に見えても内では狙ったものを確実に獲りにいく熱さを持っていて、言葉で多くは語らずとも想いを歌声に込めるJUNONらしさが、アコギのリフレインとコーラスワークが熱を帯びていく構成やボイスパーカッションがずっと耳に触れてくる音像でも表現されていると感じた。楽曲やコレオの制作段階から音の上で遊ぶBE:FIRSTの姿勢が、今後国内外のより多くの場所でさらなる強みとして輝くだろう。(矢島由佳子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋)
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