前日はEARTHのトリを飾ってくれたくるり。昨年に引き続き、本日はトップバッターとして再登場だ。渋谷の挨拶にて「岸田君から(レッド・) ツェッペリンの“移民の歌”を演奏するから、あの雄叫びをやってくれという要請があったが、さすがにそれは断った」というエピソードが明かされたが、登場した岸田はちゃっかりツェッペリンTシャツを着用。そして全員が昨日のワイシャツ+ネクタイの正装とは打って変わったカジュアル・ファッションだ。そして鳴らされたのは“移民の歌”! 岸田が例の雄叫びを披露。大きな笑いと歓声が沸き起こる。これにてくるり二度目のライヴが始まった。
このスタートに象徴されるように、前日のストイックで気合の入りまくったステージとはうってかわって、本日は終始リラックスムード。「世間は年越しかなんか知らんが、俺は気持ちの良いライヴをやる!……ほんまは勘定したかった」というMCの後、岸田が「10!」と叫ぶ。そして微妙なカウントダウンがスタート。和やかな空気が会場を包み、「これを来年はやりたい!」。フェスを心から楽しんでくれていることが伝わるセリフに胸が熱くなる。 “ばらの花”“ハイウェイ”といったキラー・チューンを乱れうち、ラストは初期の名曲“虹”。力強く、ロック絵巻を少しつづ形成するように、ジワジワと上げていく。バンド5人が一体となって、巨大な音像を構築していく様は圧巻だった。晴れ晴れしい表情で5人手をつなぎ、おじきをして去っていったくるり。2005年はさらに大きな喜びを届けてくれるに違いない。(小松香里)
1 (新曲)
2 ばらの花
3 BIRTHDAY
4 ハイウェイ
5 ワンダーフォーゲル
6 HOW TO GO
7 ロックンロール
8 虹
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