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    『るろうに剣心 京都大火編』を観た!

    『るろうに剣心 京都大火編』を観た!

    僕は2012年に公開された映画『るろうに剣心』を観たときに、次のようなブログを書いた。
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    『るろうに剣心』の主人公の緋村剣心は、誰よりも人を斬る力を持っていながら、「不殺(ころさず)」の誓いを立てている、つまり自己矛盾と戦っているキャラクターである。
    そういう意味では、クリストファー・ノーランのバットマンなどとも共通するところがある。

    大友啓史監督は、ハリウッド級のスピード感と破壊力をもって日本人の「心」の深い部分を表現することができる、これまで日本にいなかった新しいタイプの演出家。
    そんな大友監督と、実際に剣心に影響されて育った佐藤健だからこそ、この矛盾したキャラクターに映画としての肉体的な説得力を持たせ、その存在そのものをメッセージにすることができたのだろう。

    大友監督は、間違いなくこれからいろいろな形で映画に革命を起こしていく演出家である。
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    そして昨日、この夏に2部作として連続公開される新作の前編『るろうに剣心 京都大火編』を観たのだが、基本的には前作とほぼ全く同じ感想を持った。
    つまり映画のスタイルそのものは、変わっていない。
    しかし驚くべきは、前編だけで既に、その魅力が体感としては前作の10倍増しに感じられたことだ。

    つまり、ハリウッド級のスピード感と破壊力も10倍増し。
    それによって描かれる日本人の心の深い部分の表現も10倍増し。
    佐藤健をはじめとするキャストたちの肉体的な説得力も10倍増し。

    「強さ」と「優しさ」を高い次元で融合させた、日本映画の革命であり、間違いなく世界に誇れる映画になっていた。
    CUTは、かなり早い段階からこの2部作の取材をしてきたが、これからガシガシ完成後取材をやっていき誌面にてお届けしていきますので、お楽しみに。
    とにかくこの夏、絶対に見逃してはいけない映画!(古河)
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