クリープハイプの最新アルバム『世界観』のラスト曲“バンド”に《誰かに頭を下げてまで 自分の価値を上げるなよ》というフレーズがある。
皮肉な言い回しに思う人もいるかもしれないが、僕はこのフレーズがクリープハイプの音楽に満ちている愛情を象徴していると思う。
マジメにやっている人に少しでも幸せになってほしいという願いを込めて、ちょっとだけ日常から逸脱した場所から、ときにサディスティックに投げかける愛情表現。
それが、よりまっすぐ沁みるようなバンドにクリープハイプが成熟しつつあることが感じられる、凄くいいライブだった。(古河)
クリープハイプの「熱闘世界観」-10回裏 東京-を観た
2016.11.10 21:56