【最終話目前】『逃げ恥』のテーマはこれだったんだ!


毎週、笑ったりムズキュンしたり、とにかく楽しみながら観てきたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』ですが、15分拡大スペシャルだった最終回直前話(来週の最終話も15分拡大!)にして一気に「搾取」というキーワードが浮かび上がってきましたね。

熱意と愛情だけで生きていると、その好意につけこまれて「搾取」されてしまう今の社会。
そうならないように自分の中の合理性を強く持って、人から「常識と違う」「逃げている」と言われようと気にせずに、「搾取」されないけれどまじめでひたむきな善き人であろうとしている。
そんな女性主人公像が、ガッキー演じるみくりであり、男性主人公像が星野源演じる平匡だと思います。

そして、ふたりがその生き方で「仕事」「恋愛」というふたつの大きな問題と向き合っていくなかで、「お金」と「気持ち」という次元の違う単位が混ざった人生の数式をどうやって因数分解していくのか。
それをじれったいくらい丁寧に解いていった結果、最終話直前にこのキーワードが浮上したわけですね。

リストラ下における平匡の合理的判断によるみくりへのプロポーズは、みくりの合理的判断からすると「“好き”の搾取」にあたると。

さあ、大変な矛盾にぶち当たりました。
みくりと平匡それぞれにみなさん、いろんな思いがあると思いますが、ずっと観てきた人はきっとふたりを信じているところがありますよね。
ふたりがどんな風にどんな答を出すのか、全くわからないけれど、こんな風に楽しみにしながら最終話を待てるなんて、本当に凄いドラマだと改めて思います。(古河)
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