まふまふ、真白き革命の行方を追え―― 7/19発売のCUT8月号、表紙画像解禁です!

まふまふ、真白き革命の行方を追え―― 7/19発売のCUT8月号、表紙画像解禁です!

7月19日発売のCUT8月号の表紙はまふまふ! その表紙画像がこちらです!!

CUT2019年10月号以来、1年10ヵ月ぶりの表紙巻頭特集号です。前回のインタビュー時にまふまふさんが言っていた「東京ドームで革命を起こしてきます」という言葉をずっと心に刻んでいた編集部。去る5月5日に「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2021@東京ドーム~ONLINE」を無事成功させた今、ここしかないと取材を申し込み、「革命の行方」に迫る大特集が実現しました。

この表紙ビジュアルからして、まふまふさんの中に大きな革命が起きていることが伝わると思います。誌面では、大ボリュームの写真と2本立てインタビューで、まふまふさんの現在地をたっぷり、じっくり、紐解いています。
以下、特集のリード文を先駆けて公開します! 発売は7月19日(月)。ぜひ楽しみにしていてください!

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2021年5月5日。東京ドーム。まふまふはこの日、彼にとって初めての単独東京ドーム公演を行った。
無料配信ライブである。全世界同時視聴者数40万人。破格の、まさに前例のないライブだった。
今から1年10ヵ月前、CUTで行った初インタビューの時、僕は「まふまふとは、シークレットスーパースターのような存在だ」と書いた。それは今もきっとそうなのだと思う。まふまふはその本質を、白く美しいベールに包みながら、今もあの鋭く貫いていくような歌を歌い続けている。その孤高とも呼ぶべき世界のなかで、彼自身を苛む孤独と向き合い、音楽と言葉を紡ぎ続けている。
しかし、あの日、東京ドームにいたのは、ペルソナの向こう側から、世界の孤独を射抜いていく「不在の存在」としてのまふまふではなかった。あえて言うならば、2時間というライブの時間を生きるようにして、リアルな呼吸をし、表情を歪め、喜怒哀楽のひとつひとつに生真面目に向き合いながら、味わい、昇華させていこうとする生物としてのまふまふだった。一瞬一瞬を重ねたその軌跡を「生」とする、貪欲であけすけな生きものとしてのまふまふだった。まふまふは変わろうとしている。まふまふは変わっていく自分を受け入れようとしている。そんな自分と変化をまるごと受け入れ、そして愛そうとしている。僕はそう思った。
死生観が歌われ、厭世観を刻み、生き様をそのまま残そうとするような抜き差しならない2時間。世界と刺し違えるような全21曲の生の形。それはどこまでも衝動的で、澄み切った湖面のように静かで綺麗な、ただの一瞬も緩むことのない時間だった。そして、(今回のこのインタビューのあとではなんとでも言えるのかもしれないが)「“もう一度”があるとは、とても思えないような」ライブだった。東京ドームのステージに立つまふまふは、それほど懸命にその生を生ききろうとしているように見えたのである。

そうして僕たちは、2019年10月号以来のインタビューを申し込んだ。
「僕は東京ドームで革命を起こしてきます」というひと言で結ばれた前回のインタビューの続きを、ぜひとも聞かせてほしい、あの日、あのステージであなたの目に映ったものはなんだったのか、それは果てしない「充実」だったのか、「後悔」だったのか、新たなる「可能性」だったのか、あるいは、なんらかの「終わり」の風景だったのか、その胸中に刻まれた思いをすべて聞かせてほしい。そういう、長い手紙のようなオファーをさせてもらった。
かつて宣言された「革命」は、何を犠牲にさせ、そして彼に何を残したのか。その真実の話を聞かせてほしいと思った。

今回のインタビューも前回同様、2本のテキストに編集させてもらった。
ひとつは言うまでもなく、「革命の東京ドーム。その目に映ったものとは何だったのか?」。もうひとつは、今、「変わっていくこと」を彼自身の「生」として生き始めたまふまふにとって、その変化の軌跡を前に、何を思うのか、ということだ。変化の軌跡、つまり「楽曲」をめぐる具体的な回想と、苦闘の回顧である。いずれも長いテキストになった。実に4時間もの時間をかけ、まふまふはその胸中を明かしてくれた。

僕は、「変わりゆく自分」を受け入れ、その過程のすべてを隠さず、さらけ出すように40万人の前に立ち続けたまふまふの姿に、ポップミュージックが表現者に求めるカルマのようなものを感じる。
そして、彼があの真白きペルソナの向こうで抱きしめ続けてきた衝動と叫びが、「まふまふ」というひとりの人間の生き様を通して40万人の孤独と結びつき、救われていくような時間にこそ、ポップミュージックの奇跡を見る。
まふまふという「不在の存在」を超え、40万人の前に立ち続けようと決めた、気高く脆く、しかし確かなその覚悟の先に、彼にしか描くことのできない真白き革命の続きは待っている。
まふまふは今、あらためてこの世界に「存在」しようとしている。その新たな物語の行く先を、どうかひとりでも多くの人に目撃してほしいと願い、この特集を作った。(小栁大輔)
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CUT2021年8月号、その他のラインナップは以下の通りです。

まふまふ
約束の地・東京ドームでの無観客配信ライブ「ひきこもりでもLIVEがしたい!〜すーぱーまふまふわーるど2021@東京ドーム〜ONLINE」を成功させたまふまふ。彼は東京ドームで何を見たのか? 計3万字インタビューで、そのすべてに迫る!

SixTONES
菅田将暉×野田洋次郎 『キネマの神様』
吉沢亮 『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』
賀来賢人 『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
林遣都 『犬部!』

渡邊圭祐 『推しの王子様』
高杉真宙 『ホメられたい僕の妄想ごはん』/『RE-MAIN』
細田守 『竜とそばかすの姫』
島﨑信長×小野賢章 『NIGHT HEAD 2041』

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CUT2021年8月号は現在以下にて購入可能です。
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