A24製作のNetflixドラマ『BEEF/ビーフ 逆上』は名作です

なぜこの不安や不満や不幸は、治療しても発散しても金持ちになっても自己破壊に走っても消えないのか。
それを解決するには自分がなぜ自分になったのかに向き合うしかない。
それは自分だけでできることではなくて、でも大切なパートナーや家族とならできるわけでもなくて。
じゃあ、自分と本当に向き合うために必要な「自分じゃない人」って誰?
そんな問いに30分強×10話で見事に答えてくれる作品。

『このサイテーな世界の終わり』以来の集中力でハマったと感じたのだが、あのドラマも各シーズン約20分×8話だったし、この小分けされた中編シリーズというのは現代において優れた物語のフォーマットなのだろう。
主人公はアメリカに暮らす中国系女性と韓国系男性で、複数の日系人キャラクターも重要な役割を果たす。
アカデミー賞を席巻した同じくA24の映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と共に必見。(古河晋)
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