現在発売中のCUT4月号でお届けしている巻頭企画「誰も観てない映画特集」。
今年公開のまだ観ぬ注目映画を一挙ご紹介する本特集で、映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』から萩原利久さんの先取りインタビューを掲載しています! 監督・大九明子×原作・福徳秀介(ジャルジャル)が紡ぎ出すワンダーワールドで冴えない大学生・小西として確かな存在感を放つ萩原さん。自身の熱演を振り返り「自分のコントロール下ではあの芝居はもうできないかもしれない」と語ったその真意とは? 以下インタビューの一部を抜粋してご紹介します。
本番直前に「小西を守らなくていい」って大九監督が言ってくれたんです。それで、吹っ切れるという言葉が合っているかわからないんですけど、僕の中ではすごく腑に落ちるっていうんですかね……装備が三つぐらい外れるようなイメージというか。すごくいい状態で本番を迎えたのを覚えています。今見ている、今感じている、今聞こえる、この目の前のものだけに焦点を当てていこう、そういう感覚になって、ピンときたんです
現場では、画面の外には監督がいて、カメラがあって、音を録る人がいて……あのシーンで起きていることとは違う世界がある。当然演じる自分も、どこかクールというか、いろいろと考えちゃうんです。「あ、今カメラがこっち向きで撮ってるってことは、体の向きをこうしなきゃ」とか。でも限りなく日常に近いというか、余計なことは考えずに、技術的なものを捨てられるきっかけをくれたのが、大九監督がくれたそのひと言だった。それは僕の中ではすごく貴重な瞬間だったなと思います
その他、最近観た映画のお話や芝居に対する自身のストイックさが滲むお話も。インタビュー全文はぜひ本誌でお確かめください。映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は4月25日公開。スクリーンで観るのが待ち遠しいです!!(田畑早貴)
CUT4月号は現在以下にてご購入可能です。