今日の取材:『第9地区』主演の無名男
2010.03.24 19:05
今日は『第9地区』に主演して、たちまち全米で注目されてしまった、「別にぜんぜん役者になるつもりなかった」と語るシャルト・コプリーにインタビューした。
この男、20歳だったころ、わずか14歳だった監督のニール・ブロムカンプのずば抜けた才能を見出し、自分が立ち上げたばかりのプロダクションに勧誘。それから監督と仕事以上の強い友情を結び、プロデューサーとして『第9地区』の元となるブロムカンプ監督の短編“Alive in Joburg”に携わるなど、積極的に監督のクリエイティヴな活動を支援。そして、なぜかその長編版の主役に、いきなり抜擢されたという、変な経歴の持主なのである。
今や、今年のサマーブロックバスター『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』に出演するなど、全米が注目する“遅咲きスター”なんだけど、実際の彼はごくごく普通の気のいい兄ちゃん。CUTを進呈すると、「うわ、日本の雑誌って右から左に読むんだ! うわ、字が縦に書いてある! おまえも字は縦に書くのか!? 英語話せるから英語も書けるだろ! そのときも縦に書くのか!! ガハハハ!!」と、田舎者丸出し(すまない!)な感じで、勝手にひとりで受けてくれていた。
もちろん映画の製作に加わっているだけに非常にインテリジェントな方で、インタビューでは、監督と同じく、理路整然と映画について、そしていきなり満開した自分のキャリアについて色々と語ってくれた。
こちらは4月19日発売のCUT5月号でフィーチャーする『第9地区』特集に載せます。よろしくです。(内田亮)