訃報:ノーラ・エフロン監督が亡くなる

訃報:ノーラ・エフロン監督が亡くなる

昨日、ロブ・ライナーについてのエントリーをアップしたのだけど、今日はロブ・ライナーに馴染み深い映画監督の訃報が届けられた。
ロマンティック・コメディを全世界に広め、女性監督の地位向上にも多大なる貢献を果たしたノーラ・エフロンが亡くなった。
享年71歳。

ジャンルとしてのロマンティック・コメディに対する好き嫌いはあろうが、彼女が脚本を書き、ロブ・ライナーが監督を務めた1989年のヒット作『恋人たちの予感』と、彼女自身が監督した『めぐり逢えたら』の大ヒットがその後の映画に与えた影響は計り知れない。
ここ日本においても、あらゆるロマコメが鳴り物入りで公開された幸福な時代はとっくに終わってしまったけれど、ノーラ・エフロンが演出したメグ・ライアンほど魅力的なコメディエンヌはきっともう現れないんじゃないだろうか。
個人的には特に熱心なファン、というわけではなかったけれど、当時、斜に構えて映画を観ていた十代の少年にとっても、彼女が作った90年代のヒット作には、どうしても憧れてしまうような「理想」の世界があった。
今こそ、『めぐり逢えたら』を観直してみたいなと思う。
あれから、ほんのちょっとの傑作ロマンティック・コメディと、それよりもはるかにたくさんの駄作ロマコメを観てきた今なら、昔よりもずっと素直な気持ちで観直せると思う。

ご冥福をお祈りします。(小柳)
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