いよいよ発表が迫ってきた第85回アカデミー賞(日本時間では25日の朝)。
NYの中村明美さんも先日のエントリーで書いてましたが、今年のアカデミー賞はすごく面白い。
なにが面白いかって、とにかくピュアに楽しめる映画が多いし、しかも、その多くがしっかりとヒットをかっ飛ばした、つまり多くの人に愛され、支持された作品が揃っているってこと。
権威が選んだ「オスカー推奨図書」じゃなく、大衆に愛された本当のベストセラーが揃っているという印象。
それゆえ、「あれが入ってねえじゃねえか!」という怒りと疑問は少々ありつつも(中村さんも書いているとおり、作品賞に入ってない『ザ・マスター』とか、監督賞に入ってないベン・アフレックとか)、なんでこの映画をやたらと評価しちゃうのよ?という(どれとは言わないけど、06年の『クラッシュ』とか)、過去のオスカーがけっこうな頻度でやらかしてきた「手癖」みたいなものがほとんどない。
だから、個人的にも余計な色眼鏡なしで、本当に純粋に楽しみにしているというわけなのです。
そんなこともあって、今発売中のCUT3月号に掲載した「アカデミー賞パーフェクト予習/予想大特集」はものすごく気合の入ったものになっております。
『リンカーン』『世界にひとつのプレイブック』といった”上がり馬”から、『ハッシュパピー バスタブ島の少女』といった大穴まで、特大ボリュームで徹底フォロー。
LA特派員小西未來×NY特派員中村明美の毎年恒例放談も例年以上の鋭さで、オスカーの内実をずばっと斬っております。
この特集を読めば、楽しみどころがすごくよくわかってもらえるはず。というわけで、この週末中にぜひ予習を!(小柳)