君はもう『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』を観たか?

何と週末2日間で興業収入4億円を突破する大ヒットとなっている[新編]。
もう観ましたか?
現在、発売中のCUTでは2号連続『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』特集の前編をお届けしていますが、そこで鹿目まどかを演じる悠木碧さんは、[新編]について「みんなの願いを虚淵(玄・脚本)さんは、全部叶えた上でギョッとするストーリーにしてくださいました」と語っていました。
これは公開前にしたインタビューなのですが、改めて映画を観てから読むと実に深い発言であることがわかります。
この「みんな」というのは、悠木さんの発言のなかではキャスト陣のことなのですが、実は「観客みんな」と言い換えても、それは成り立つのです。

もともと『魔法少女まどか☆マギカ』は、僕たちが自分たち人間の中に「見たい」と思うものと「見たくない」と思うもののふたつを絶妙に織り合わせて最終的に「目を離せない」物語を生みだした作品であり、アニメ史上に残る問題作だったと言えます。
そしてテレビシリーズの物語を劇場版として再構築した昨年の[前編][後編]を経て、新たな物語として作り上げられた、この[新編]とは何だったのか?
それは、よりハードルが高くなった僕たちの「見たい」ものと、よりハードルの高くなった「見たくない」ものを高次元で織り合わせて最終的に「呆然とさせる」くらい強烈な物語を生みだした作品であり、はっきり言ってさらにアニメ史を塗り替える大問題作です。
見事に期待に応えながら裏切る、まさにこれぞ『まどか』――それは、脚本だけでなくクリエイション全般について言えることです。
11月19日発売号に掲載する特集後編は、そのクリエイションに迫る内容にしたいと思っています。

というわけでこの[新編]、絶対に劇場で観ることをおすすめします。(古河)
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