こないだちょっと、90年代半ば頃の日本のロックを、まとめて聴く必要に迫られたことがあった。
それで、ミッシェルの1stや、サニーデイ・サービスの「若者たち」や、コーネリアスの「太陽は僕の敵」や、フラカンの「恋をしましょう」や、電気グルーヴ「DRAGON」「ORANGE」や、シアターブルックやGREAT3や、キミドリやブッダブランドやフィッシュマンズなどなど、色々聴きまくったんだけど、最も強く「なあんでもっと売れなかったかなあ」と思ったのは、このバンドでした。
ザ・カスタネッツ。これは、95年から99年まで、つまりメジャーに在籍していた期間の代表曲をまとめたベスト盤。
詩情あふるる、叙情性にも満ちた、そしてどうしようもない絶望が根底に横たわっている曲たちは、今聴いてもまったく色褪せていない。
当時「絶対ブレイクする、間違いない」ってジャパン誌面でプッシュしたんだけど、そこまで……な感じだった。その事実に、実は、今でもあんまり納得いっていないことを、これを聴き直していたら思い出してしまった。
ただ、メジャーからドロップアウトして以降も、極めてマイペースながらずっと活動中。たぶん普通に働きながらやっているんだと思うが、時々下北沢CLUB Queでワンマンやっている。今でもきっちり埋まる、という。
ヴォーカルの牧野元は、草野マサムネに匹敵する天才だと、当時僕は思っていた。いまだにそう思っているフシもある。