快楽ギター
2010.08.20 19:00
上の写真は、クイックレポートより。撮影はおなじみTEPPEIさん。
ユニコーン、ROCK IN JAPAN FES.2010の2日目=8月7日に、
GRASS STAGEでトリを務めた時のショットです。
当社と同じフロアに、渋谷陽一が経営する、スワンソングという、
テレビ・ラジオ番組制作会社があって、そこに宮崎くんという男がいる。
彼はフェスの現場では、Seaside Stageの映像収録をしていたので、
ユニコーンは観ていないんだけど、後日クイックレポートを見て、
「ああ、民生さん、このギター買ったんだ!」とか言う。
きくと、この宮崎くん、ギターが趣味で、「ギター・マガジン」を愛読しているんだけど、
前に、「奥田民生が弾くビンテージ・ギター6連発!」という企画をやっていって、
そこでOTが試奏していた中の一本が、この、写真の青いギターだというのだ。
モズライトですね。ベンチャーズが使っていたので有名な、テケテケした音のギターです。
で、その記事によると、OT、モズライトを弾いたのは初めてだ、と言っていて、
いたく気に入っていたので、そのままお買取りになったのではないかと。
本当に現物を買い取ったのか。それとも、同じようなやつを探して買ったのか。
気になったので、宮崎くんに、家から「ギター・マガジン」のその号を持ってきてもらった。
2009年2月号でした。1年半前じゃん。よく覚えてたな。
さて、そのページ。
「1965~66 MOSRITE THE VENTURES MODEL」とあります。
まさにベンチャーズ・モデルだったのか。
で、読むと、OT、初体験なので新鮮らしく、弾きながらやたら喜んでいる。
「はっはっー、やっぱそういう音なんですね」
「でも、チューニングは厳しい、アーム使ったらもうアウト(笑)」
「そういえば初めてギターを教えてもらって弾いたのは、(ベンチャーズの)
『パイプライン』なんですよ。10歳の頃。43歳になって、初めて
聖地に足を踏み入れることができました(笑)」
などと語っておられます。
で、上の写真以外にも、フェスの時のユニコーンの写真を出してきて、
ふたりでじっくり見比べた末、これは、かなり高い確率で、同じギターである、
という判定を下しました。
ボディの、塗装がはげている位置が一緒である(兵庫)。
ヘッドとネックのつなぎ目のところが一緒。(宮崎)
というのが、その根拠です。
以上、「だからどうした」と言われると一切反論できない上に、
「こんなことをこんなに必死に調べてる俺たちふたりは、ヒマなんだろうか?」
と、自問自答したくなった話でした。
なお、モズライト、使っている人、あまり多くありませんが、ROCK IN JAPAN FES.では、
私が知っている限り、OT以外にもふたりいました。
ひとりはthe band apartの川崎亘一。
もうひとりは、アイゴン。HiGEの時と、スネオヘアーの時、どっちもそうでした。
ちなみに、タイトルは、OTの曲名より。「comp」収録。