遅くなりましたが、前回の続き。
昨夜のPERIDOTS@渋谷WWWのライブについてです。
ほんと、「嘘!? これほんとに生? すげえ音のいいCDかけてない?」
と言いたくなるような、クリアな音像及びプレイと、生でしかありえないダイナミズムが
共存した、とても矛盾した、つまり、ありえないライブだった。
メンバーがすごかった、というのは、まあ、ある。
PERIDOTSはタカハシコウキのソロ・ユニットなので、正確にいうとバンドではなく
バック・メンバーなんだけど、まずギターは、PERIDOTSの
プロデューサー、久保田光太郎。
数年前にエレカシも手がけていたりします。
元々はSUPERTRAPPという3ピース・バンドの、ボーカル&ギターでした。
昔、取材に立ち会ったことがあります、私。
「宙ぶらりんの金のゆくえ」という名曲があって、それ、よく憶えてます。
で、ベースは、同じくSUPERTRAPPのメンバーだった、そして現在あちこちでひっぱりだこの
超絶バカテクセッション・ベーシスト、ファイヤー。
安室奈美恵とか秦基博とか、多数活動中。あと、今はどうか知らないけど、以前は音楽専門学校の
先生もやっていたと思います。広告で名前見たことがある。
で、ドラムはVOLA&THE ORIENTAL MACHINEの中畑大樹。
実はこの人のプレイに一番驚いた。Syrup16gの頃は、
格闘技みたいな暴れ太鼓野郎だったのに……いや今でもある部分はそうなんだけど、
この音楽性に合わせてか、緻密でストイックなプレイもできるようになっていました。
白人っぽいビートだった。びっくり。
というメンバーの優れっぷりもあるんだけど、ただ、一番強烈なのは、やはりタカハシコウキの歌。
音の遠近法を無視している。
なんだそれ。いや、たとえば景色の中で、物理的には遠くなのに、
すぐ目の前にいるように見えるような、そういう感じなのだ。
周囲の景色から浮き上がるみたいに、違う空気層に存在しているみたいに、
すぱーんと聴覚に入ってくる。
って、CDもそうだったけど、ライブだとさらにそれにターボがかかってました。
で、あの歌詞とあのメロディ。
すごい。何この人。
渋谷WWW、ドアを開けたら人がはみ出てくるくらい超満員でした。
みんな、もうひたすらじいいいっと真剣に聴き入っている感じだった。
私、迂闊にも開演前にトイレに行くのを忘れ、途中でがまんできなくなって
いっぺん出たら、もう元いた位置に戻れなくなって、後半は、ドアんところで、
人の肩とアゴの隙間からかろうじて見えるタカハシコウキの姿を必死で追いながら、聴きました。
最後の方のMCで、タカハシコウキ、
「PERIDOTSはどんどんよくなります!」と言っていた。
まだなるの? とちょっと思いました。
写真は、先月出た1stフルアルバム『MY MIND WANDERS』。おすすめです。